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漫画家・今日マチ子の開運聖地、「命の洗濯」場

  • 2023.1.6

漫画家・今日マチ子さんのパワースポットは浅草と羽田空港。エネルギッシュな浅草と、ボーッとできる羽田空港。どちらも今日さんにとっては「命の洗濯」場だと言います。

「今年も一年よく生き延びた、ありがたや。心持ちは江戸時代の人と変わらないかも」

浅草

11月の酉の日には鷲神社(おおとりじんじゃ)と、隣接する長國寺の2つの寺社で開運招福・商売繁盛を願う酉の市が開かれる。江戸時代から続く年中行事(イラストは浅草寺)。

浅草の酉の市に必ず年に1回、友達と一緒に行くんです。かれこれ15年くらい続いている恒例行事。私の周りには、漫画家や研究者、ライター、デザイナーといったフリーランスが多いので、酉の市が開催される11月に集まって、今年も一年よく生き延びた、ありがたやと神社でお詣りして、来年もお仕事ができますようにと新しい熊手を買うんです。時代は違えど心持ちは江戸時代の人と変わらないかもしれません(笑)。
私自身は東京郊外の住宅地で育ったので、初めて浅草に行ったときはそのパワーに圧倒されました。それからはちょこちょこ行くようになって。コロナ下になってからは町の様子を描くために定点観測的に通いました。やっぱり行くと元気が出ます。エネルギーを感じる町だなって。

羽田空港

1931年に開港した日本初の飛行場。近年はインバウンド需要の高まりとともに空港周辺の施設も充実。ショッピングやグルメ、ライブイベントも楽しめる。 住所:東京都大田区羽田空港
1931年に開港した日本初の飛行場。近年はインバウンド需要の高まりとともに空港周辺の施設も充実。ショッピングやグルメ、ライブイベントも楽しめる。 住所:東京都大田区羽田空港

「いい気を感じる」といえば羽田空港も。そんなに出張が入るお仕事じゃないので、たまに行くことがあるとワクワクするんです。ずいぶん昔、『スタジオ・ボイス』という雑誌で世界中の空港を特集した号があって。「どこでもない場所、それが空港」みたいなことが書いてあって、空港に憧れを抱くようになったんです。飛行機に乗る用もないのに、歩いて羽田空港まで行ったこともあります。出発ロビーの椅子に座り、ただただボーッと人の行き交いを見ているだけでなんだか元気が出てくるんです。

illustration:Machiko Kyo text:Izumi Karashima今日マチ子

きょう・まちこ/漫画家。手塚治虫文化賞新生賞、日本漫画家協会賞大賞など受賞多数。代表作『cocoon』は舞台化された。近著は『夜の大人、朝の子ども』『Essential』など。

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