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ヒヤシンスの花言葉は?その由来は名前の語源でもある美少年にあった!

  • 2023.1.5

春の花として日本でもお馴染みのヒヤシンス。 花壇でチューリップと並べて育てている人も多いのではないでしょうか。

そんなポピュラーな花であるヒヤシンスですが、みなさんはその花言葉を知っていますか? そこには名前の由来となったある美少年が関係しているそうですよ。

今回は、そんなヒヤシンスの花言葉とその由来について見ていきましょう。

ヒヤシンスとは?

 

ヒヤシンスは、キジカクシ科ツルボ亜科ヒアシンス属の植物です。 球根を持つ多年草として園芸用や観賞用で人気となっており、縦に連なるように花を咲かせる品種として知られています。

特徴

ヒヤシンスは小さな花を連なるように咲かせます。 色は青や紫の他に、赤やピンク、白、黄色といったバリエーション豊かな花となっています。

花弁は6つに裂けて反り返っているような形状をしており、花径は約1.5cm~3cmほど、草丈は約20cm~30cmほどあります。

その存在感たっぷりな花は、見ているだけでも癒されますよね! また、ヒヤシンスは色が派手なだけでなく、甘くて強い香りを放つことでも知られています。

開花時期

ヒヤシンスの開花時期は3月~4月です。 球根植物で丈夫な花であることなら、地植えなら植えたままでも2年~3年は花が咲きます。

また、鉢植えでも管理をしっかりすれば2年目以降も綺麗に咲かせることができます。

原産

ヒヤシンスは、地中海東部沿岸部を原産地とする植物です。 トルコ、シリア、レバノン、イスラエルなどが主な原産地で、そこからイランやトルクメニスタンまで広く分布しています。

ヒヤシンスは地中海周辺から16世紀頃にヨーロッパに渡り、イギリスなどで品種改良されたものが一時期広まりましたが、それらの品種は現在ほとんど残っていません。 それに対して、18世紀からオランダでも品種改良が進められたのですが、こちらは約2,000種ほど残っています。

日本に渡来したのは江戸時代の後期にあたる1863年のことで、フランスからチューリップと一緒に持ち込まれたのが始まりとされています。

ヒヤシンスの和名

ヒヤシンスの和名は「風信子」「飛信子」「夜香蘭」「錦百合」などです。 風信子と飛信子は音からの当て字で、「ひやしんす」という音にぴったりな漢字が当てられていますね。

夜香蘭はその甘い香りから、錦百合はユリに似た花の姿から付けられたとされています。

ヒヤシンスの花言葉

ヒヤシンスを人に贈る際、良い花言葉か?というと難しいところです。 色によって贈るのにふさわしくないものがありますし、全般的な花言葉も個性がかなり強くなっています。

全般的な意味の花言葉

ヒヤシンスの全般的な花言葉には、「スポーツ」「ゲーム」「遊び」などがあります。

これらの花言葉は西洋で語られる「ヒュアキントスの伝説」が由来となっているそうです。 この伝説については、別項目で詳しく解説します。

色による花言葉

ヒヤシンスの花言葉は、それぞれの色によって違ってきます。

今回ご紹介するのは、代表的なヒヤシンスの色別の花言葉です。 誰かに贈る際には、最適な花言葉を持つ色のヒヤシンスを贈るのもいいかもしれませんね。

赤いヒヤシンス

 

赤いヒヤシンスは見た目も鮮やかで、目を引きます。 しかし、そんな赤いヒヤシンスの花言葉は「嫉妬」になっています。 贈る花とするには注意が必要ですね。

ピンクのヒヤシンス

 

ピンクのヒヤシンスには、「スポーツ」「ゲーム」「しとやかな可愛らしさ」などの花言葉があります。

これらのスポーツやゲームという花言葉は全般的な花言葉と同じですが、その見た目の良さから、「しとやかな可愛らしさ」という花言葉も付けられているようです。

白のヒヤシンス

 

白のヒヤシンスは、「心静かな愛」や「控えめな愛らしさ」という花言葉があります。 純白のヒヤシンスは主張しすぎない美しさがあることから、静かで控えめというニュアンスが込められた花言葉となっています。

黄色のヒヤシンス

 

黄色のヒヤシンスはその明るい色合いもあり、「あなたとなら幸せ」という花言葉が付いています。 その他、活発な色から「勝負」という意味も込められているので、ぜひスポーツやゲームの大会がある人に贈りたいですね!

青のヒヤシンス

 

青のヒヤシンスは、「変わらぬ愛」という花言葉が付いています。 丈夫で主張の強い色を持つヒヤシンスだからこそ、不変の愛という意味が込められたのかもしれませんね。

紫のヒヤシンス

 

紫のヒヤシンスは、「悲しみ」「悲哀」「初恋のひたむきさ」などの花言葉があります。 これらもヒュアキントスの伝説に由来しているとされていますよ!

ヒヤシンスの名前の由来になったギリシャ神話の物語

 

ヒヤシンスの花言葉や名前の由来には、ギリシャ神話に登場する「ある美少年」が関係しているといわれています。 ここからはそんな美少年、ヒュアキントスとヒヤシンスの関係について見ていきましょう。

名前となった美少年「ヒュアキントス」

遥か昔、美少年ヒュアキントスは太陽神アポロンと西風の神ゼピュロスから愛されていました。 しかし、ヒュアキントス自身が惹かれていたのはアポロンの方だったのです。 もちろん、そんな事実をゼピュロスは知る由もありません。

ところがある日、そんなヒュアキントスとアポロンが親しげに円盤投げを楽しんでいるところを、ゼピュロスが目撃してしまったのです! その様子に激しく嫉妬したゼピュロスは、自身の力で風を起こすと、ヒュアキントスの命を奪ってしまいます。

なんと、ゼピュロスが起こした風によって円盤の軌道が変わり、ヒュアキントスに直撃。 ヒュアキントスは、大量の血を流して死んでしまったのです。

その時に流れ出た、大量の血から紫のヒヤシンスが咲いたといわれています。

この伝説からヒュアキントスの名前にちなんで、その花にはヒヤシンスという名前が付けられたのだとか。

花言葉の由来はヒュアキントスが楽しんだスポーツから

ヒヤシンスの花言葉には、スポーツやゲームに関するものが多いですよね。 これは、ヒュアキントスがアポロンと円盤投げを楽しんでいたという描写が由来とされています。

まとめ

赤いヒヤシンスには「嫉妬」という花言葉があることから、プレゼントに贈るのは躊躇する花かもしれません。 しかし、いくつも連なったように咲くその花は非常に美しいので、花言葉は置いておいて、観賞用には非常に適した花です。

花言葉の「スポーツ」「ゲーム」は複数の神から寵愛を受けた美少年ヒュアキントスが、慕っていた太陽神アポロンと楽しんだ円盤投げに由来するとされています。

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