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宝くじ610億円当てるも「名前ルール」を理由に受け取れず裁判起こした女性の結末

  • 2023.1.5

アメリカで約610億円を当てた女性が、ある事を拒否したばかりに賞金を受け取る権利を失う可能性があると2018年2月に報じられたが、その後、あの騒動はどうなった?

「名前」に関するルールが原因

米ニューハンプシャー州に暮らすある女性がパワーボールというアメリカの宝くじに当たり、約610億円(5億6000万ドル)という巨額の賞金を手にする権利を得たのだが、その賞金の受け取りを巡ってあるトラブルが起こった。

画像: 「名前」に関するルールが原因

同州の法律では、宝くじの当選者は「氏名」「自宅の所在地(住んでいる町の名前)」「賞金額」の3つを公表することを義務付けられているのだが、女性は「当選後も普通の暮らしをしたい」という思いから氏名を公表することを拒否。そのため、当選した賞金を受け取れない危機に瀕してしまった。

ちなみに、同州では宝くじのチケットにサインされた名前が公表されるルールになっているのだが、個人名の代わりに信託の名前でサインしていれば個人名は公表されないで済んだそう。当選後にその間違いに気づいた女性はパワーボール側に変更をお願いしたのだが、一度書いたものは変更できないと言われたそう。そこで女性は、女性はプライバシーを守るために裁判を起こすことを決意した。

裁判で晴れて勝訴、一括払い後の賞金額は?

裁判の結果、女性は匿名のままいられることに。

女性は30年かけて分割で全額が支払われる方式ではなく、取り分は減るものの一括で受け取る方式をチョイス。結果的に、税引き後に2億6400万ドル(約290億円)を受け取ったという。

女性は賞金の一部を地域貢献に使いたいと当初話していたが、当選金を受け取ってすぐに、まずは、15万ドルをニューハンプシャー州のガールズ・インクに、3万3,000ドルを飢餓撲滅活動をする3つの支部に寄付したという。

(フロントロウ編集部)

※この記事は「米女性が宝くじで約610億円当てるも受け取れず…その「まさか」の理由とは?」(2018年2月掲載)に加筆して再投稿したものです。

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