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清水花さんが冬休みにしたいこと「旅の準備」

  • 2023.1.5

年末年始の長い連休。せっかくだから“いいお休みを過ごせたな”と思えるアイディアが知りたいな。素敵なモノやコトに詳しいあの人の、休日の過ごし方をちょっとのぞき見。清水花さんの場合は?

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〈モナは旅を選んだ。路上には、日常的な暴力があり、飢えと渇き、恐怖、そして寒さがある。彼女はそれを生き凌ぎ、何事が起ころうと、誰に出会おうとも意に介さない。私自身、彼女にひどくぞんざいにされた。が、それだけいっそう、彼女の孤独に胸をうたれる。〉
アニエス・ヴァルダ本人による『冬の旅』についてのテキストを読みながら旅の準備をしよう。

2月から2カ月にわたって行くフランスへの準備をして、冬休みを過ごしています。ある日、ふと思い立ってフランス行きの航空券をとってしまったのでパスポートの期限が切れていたり、wise(電子銀行)に登録しようとしてもマイナンバーが必要だったりとなかなか進まない…。でも、そんな難しいことはおいといてどんな旅になるのかを映画や本、場所で想像しながらモチベーションをあげていく。

旅についての映画

イメージフォーラムで最近観た『冬の旅』は、彼女が死ぬまでの痕跡を辿りながら進んでいく物語。それは孤独そのもの。悲劇的に聞こえるかもしれない。だが、観る人によって捉え方が変わる映画だと思う。私は終わった後、死について悲しくなったり、モナの出会った人々が過ごした素晴らしい時間のシーンを思い出したり…。色々なことを頭の中でぐるぐる考えながら宮益坂を歩いて帰っていました。見知らぬ地を過ごす時間は、自分の足で歩き、道を選び続けることなのかもしれない。

旅の映画で他におすすめなのは、

エリック・ロメール『緑の光線』。冬の旅とは対照的にバカンスな感じ。ラストが好きすぎる…。
黒沢清『岸辺の旅』。深津絵里が旅に巻き込まれていく。照明や煙の演出が「黒沢清だ!」となる。
ガス・ヴァン・サント『gerry』。謎の男2人がひたすら歩く映画。「ジェリってる?」というセリフが出てきます。

旅についての本

友達のアーティスト、堀内悠希さんの「Travel Book」は、旅でのトラブルのエッセイが面白くて自分にはどんな苦労が起きるのかワクワクする。この本は著者が旅で起きたことを写真、ドローイング、エッセイでまとめた本。

マラケシュ・モロッコでの<ローカル ハマム>というエピソードが特に好き。地元のお風呂に入る話なのだが私もロシアに行った時に同じような体験をしたので、その時のことを思い出す。地元のおばさんに手を引っ張られ、いつの間にかサウナルームにいて変な緑の葉がついた枝の束(ヴィヒタというらしい)で爆笑されながら肌を叩きつけられた記憶。

旅で行きたい場所

旅先のことは前もって調べないタイプだけれど、フランスのGoogle マップを見ながらここだけは行きたいという場所の位置を確認。それは「Re:Voir Video Paris」というビデオレンタル&販売ショップ。パリ10区のシャトー・ド駅近くにあるらしい。前からインスタグラムをフォローしていてオンラインでジョナス・メカスのDVDボックスも買った。他にも気になるDVDが置いてるのでぜひ行ってみたい。いつもの旅行でも飲食店や書店はよく行くけれど、DVDショップに行くことはないので楽しみだ。

みなさんも色んな形で旅の想像をしてみてはいかが?

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