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江戸時代から庭木として愛されるコデマリの花言葉は、姿かたちから取られたものだった

  • 2023.1.3

コデマリは、日本では古くから庭木とされてきた植物です。 この植物の花言葉は、その見た目から来たものとなっています。

そこでここでは、コデマリがどのような植物なのか、どのような花言葉があるのかを見ていきましょう。

コデマリとは?

まずコデマリとは、どのような花なのでしょうか? 原産地や開花時期、そしてなぜコデマリと呼ばれるようになったか、その名前の由来などを見ていきましょう。

特徴

コデマリは、バラ科シモツケ属の落葉低木です。 「スズカケ」という名称で紹介されることもありますね。

木の高さは1.5mほど。細く枝は、枝先になるほど垂れ下がります。 葉は先が鋭くとがった形状をしていて、ひし形をしています。

花は小さく、色は白。 集団で咲き誇ります。

開花時期

コデマリの開花時期は、4月〜5月中旬にかけて。 葉の付け根に大きさ5cmほどの花びらを付けます。 この小さな花は、20輪ほど集まることで半球状となり咲き誇ります。

原産

コデマリは中国南東部が原産で、帰化植物の一種。 日本には中国から渡来し、長く観賞用として植栽されています。 一部野生化している地域もあります。

庭木として愛されるコデマリ

中国から伝わったコデマリですが、江戸時代初期に武士階級で人気となり、次第に民衆の間でも観賞用として栽培されるようになりました。 現在も庭木として植えられていることが多いです。

花の名前の由来

コデマリは漢字で、「小手毬」と書きます。 白い花が半球状に集まって咲いている様子が、まるで小振りな毬のようだと考えられ命名されました。

また「スズカケ」という別名もあります。 こちらも見た目から来ているのですが、花を毬に例えたのではありません。

集まって咲く花が枝にかけられた鈴に見えることから名付けられました。

花の花言葉

 

そしてここからは、毬のような花を見せてくれるコデマリの花言葉について見ていきましょう。

全般的な意味の花言葉

コデマリ全般の花言葉は、「上品」「優雅」「友情」。 これは見た目にちなんで付けられたようです。

コデマリは小さな花が密集して咲きます。 この丸く集まったさまが気品を感じさせることから、「上品」や「優雅」という花言葉が付きました。

「友情」も花が密集しているところから。 小さく集まって花を咲かせているところが、協力してきれいな花を咲かせているというイメージにつながり、友情という花言葉が付けられました。

色による花言葉

コデマリは主に白い花を咲かせます。 そのため色別の花言葉はありません。

コデマリとオオデマリ、ユキヤナギの違い

 

見た目がコデマリと似ている花があります。 それがオオデマリとユキヤナギです。

オオデマリとの違い

 

コデマリとオオデマリは、そもそも植物の分類上異なります。 コデマリはバラ科ですが、オオデマリはスイカズラ科の植物です。

そして見た目にも違いがいくつか見られます。

コデマリは高さ1.5mほどであるのに対し、オオデマリは大きいものだと3mくらいになり、人間の背丈を超えます。

また小柄な分、枝もコデマリは全体的に細いです。 しかし、オオデマリはしっかりとした太い枝を有します。

花もオオデマリの方がかなり大振りです。 オオデマリの花が直径10cm程度であるのに対して、コデマリは5cmくらい。

コデマリは、オオデマリの半分くらい大きさの花しか咲かせられません。

ユキヤナギとの違い

 

コデマリとユキヤナギは同じ属に分類されるので、非常に似ています。 しかし花の特徴に若干違いが見られます。

まずは開花時期。 コデマリは4月〜5月中旬にかけて咲くのに対し、ユキヤナギの開花時期は4月と若干早いのです。

コデマリもユキヤナギも白い花を咲かせますが、位置が異なります。 コデマリは枝先に花を咲かせるのに対して、ユキヤナギは枝全体を覆う感じで白い花を咲かせます。

まとめ

 

コデマリは江戸時代から観賞用として庭木として栽培されてきました。 中国南東部原産のしょくぶつですが、白く可憐な花を咲かせるこの植物は日本人に長く親しまれてきました。

優雅や上品といった花言葉は、その花の美しさから来たとされていますよ。

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