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本好き大名・家康が読んでいた「戦国時代のビジネス書」とは?

  • 2023.1.3

徳川家康の読書歴から「戦国のビジネス書」を学ぶ『家康の本棚 天下人はどんな本をどう読み大成したのか』(日本能率協会マネジメントセンター)が発売された。

波乱万丈な人生を支えた「書物」とは?

誰もが知る、天下統一を成し遂げた戦国武将・将軍であり、約260年間続く泰平の世の礎を築いた歴史に名を遺す偉人・徳川家康。しかし、三河国の弱小大名家の嫡男に生まれた家康の人生は、幼少期から人質として有力者のもとを転々とするなど、数々の挫折と苦労、それらを乗り越えていく波瀾に満ちたものだった。

今川家での人質時代、家康は当代一流の知識人から教えを受け、さまざまな「書物」と出会うことになる。そして天下人への道を歩む中、幾度となく大きな決断に迫られたとき、それらを支えたのは、読書を通じて先人の失敗と成功の事例から得た「学び」だった。

現代にも通じる古典の名著=「戦国のビジネス書」

本書に登場する『史記』『孫子』『貞観政要(じょうがんせいよう)』といった古典は現代でも不朽の名作として知られ、ビジネス界の著名人らに愛読されている、いわば「戦国時代のビジネス書」。

本書は、家康の生涯についてマンガをまじえたストーリーで追いながら、人生における決断の背景を解説している。また、それらを支えた古典の名著を、家康の業績や思想とともに紹介。

2023年1月スタートのNHK大河ドラマ「どうする家康」を、また違った角度から楽しめそうだ。現代社会で生き抜くヒントを、家康の成功と愛読書から学べる1冊。

「徳川家康はなぜ天下を取れたのか。さまざまな要因がありますが、その一つは彼の「読書好き」にあったのではないでしょうか。読書離れが進んでいると言われていますが、日本人はもともと世界の中でも例を見ないほどの読書好き。その大元を作ったのは、本好き大名の家康でした。その彼がどんな本を読み天下を取ったのか。ぜひご覧いただければと思います。」(大中尚一さん)

「昔の出来事や人物から教訓を得るために、「歴史から学べ」と言われることがあります。それは現代に限った話ではなく、過去も同様でした。そして歴史から学ぶために最も使われてきたのが「本」です。そうした「本」の価値をよく知り、かつ、きちんと活用してみせたのが徳川家康でした。彼とその愛読書について、「本」で知ってみませんか?」(JMAM)

■目次
はじめに
第1章 「人質」からはじまった天下取り
第2章 戦国大名としての挫折と苦労
第3章 信長の死で芽生えた大志
第4章 大望の実現に向けた事業展開
第5章 待って仕掛けた天下への道
第6章 江戸時代260余年の礎を築く
あとがき 読書の「才能」を日本人に広めた家康

■大中尚一さんプロフィール
おおなか・しょういち/株式会社學天堂代表取締役。1976年兵庫県生まれ。大阪大学文学部を卒業後、高校の歴史教師として教鞭を執る。その後コンサルタントとして独立。中小企業や個人のコンサルティングを続ける傍ら、歴史の研究を継続。ビジネスの経験と歴史の研究から得た知見を基に各種講座や講演、執筆活動を行う。著書に『日本のしくじり史』(総合法令出版)。

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