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一年のはじまりは緑あふれる100年の杜「明治神宮」へ。参拝のあとはミュージアムの見学も

  • 2023.1.1

令和2(2020)年に鎮座100年を迎え、初詣では毎年日本一の参拝者数を誇ることでも有名な「明治神宮」。約70万平方メートルの広大な境内は美しい緑に包まれ、都心にいることを忘れてしまうほど豊かな自然が広がっています。令和元(2019)年には御祭神ゆかりの品々を展示する博物館「明治神宮ミュージアム」もオープンし、見どころがさらに増えました。令和5(2023)年の年明けは、明治神宮にお参りをしてミュージアムで貴重な品々に触れてみてはいかがですか?

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神聖な空気に包まれた緑あふれる神社です
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原宿駅すぐの第一鳥居。令和4(2022)年7月に鎮座百年祭の記念事業として新たに建て替えられた

JR原宿駅・東京メトロ明治神宮前<原宿>駅からすぐの場所にあり、東京都内有数の規模を誇る「明治神宮」。明治45(1912)年に崩御された明治天皇と皇后である昭憲皇太后を祀る神社として、大正9(1920)年に創建されました。
約70万平方メートル、東京ドーム約15個分に相当する境内は、創建にあたり約10万本もの樹木が献木された美しい杜が広がり、都会の喧騒を忘れる神聖な空気に包まれています。

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ことりっぷ

本殿までは明治神宮前<原宿>駅から15分ほど。木々に囲まれた参道をゆっくりと歩いて向かいましょう。創建当時の社殿は社殿建築の第一人者・伊東忠太(いとうちゅうた)が設計したものでしたが、先の大戦中の空襲により焼失。現在の社殿の大部分は、昭和33(1958)年に建築家の角南隆(すなみたかし)により再建されたものです。2人の名建築家による建築美にも注目しながら参拝をしてみるのもおもしろいかもしれません。

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本殿にお参りした後は境内屈指のパワースポットとされる「清正井(きよまさのいど)」へ。戦国武将・加藤清正が掘ったとも伝えられている都内有数の名湧水であり、年間を通して水温が約15度に保たれていて、湧水は一年中絶えることがないそうです。連日訪れる人が後を絶たない人気のスポットです。

境内に新設された博物館も要チェック
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周辺の緑と調和したように建つミュージアム

鎮座百年の記念事業の一環として令和元(2019)年には南参道脇に「明治神宮ミュージアム」が開館しました。これまでは境内の宝物殿に納められていた明治天皇・昭憲皇太后ゆかりの品々を、永く後世に伝えていくことを目的に作られました。入館料大人1000円を払って、さっそく中へ。

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建物の設計を手がけたのは日本を代表する建築家・隈研吾。メインロビーの天井は最大7mもあり、開放的な空間が広がります。森の緑と溶け込むようにデザインされ、壁一面の窓の外には明治神宮の緑が広がり、館内に居ながら森の中にたたずんでいるような一体感を抱くことができます。

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施設の一部には、台風などで倒れた境内の枯損木を再利用して、神聖な木をよみがえらせています。2階のロビーに置かれているベンチにも、そんな杜の樹木を活用しています。

明治天皇ゆかりの品々が見られます
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こちらは2階の宝物展示室。明治天皇・昭憲皇太后が実際に使用された物や、明治天皇が在位の際に保護を奨励された美術工芸品など、さまざまな品々が展示されています。
中でも目を引くのが、明治22年の大日本帝国憲法の発布式の日に明治天皇が乗車されたとされる「六頭曳儀装車」。緩やかに弧を描く展示室の格子の天井は、かつてこの馬車が置かれていた宝物殿のヴォールト格天井を現代的に解釈のもと再現したといいます。

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「六頭曳儀装車」の屋根には輝く金色の鳳凰の彫刻が。皇室の象徴である菊をくちばしにくわえ大きく翼を広げています。宝物殿に展示されていた際は片面のみしか見ることができませんでしたが、ミュージアムでは360度、好きな角度から見られるようになり、ディティールまで眺めることができるようになりました。

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こちらは明治天皇が実際に使用されていた御机。重厚なつくりで卓上には呼び出しベルや花瓶、硯箱などが置かれています。机上に敷かれた緋毛氈には、この机をお使いになられた跡のようなかすかな色の斑が残っています。

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こちらは天皇が使用された鉛筆。先端は天皇自ら削られた跡がしっかり残っています。これほど短くなるまで使用されたことから、天皇の質素倹約を旨とした御人柄を感じられます。

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宝物展示室の隣には映像コーナーがあります。こちらでは、3面モニターに明治神宮の四季折々の様子が映し出されています。季節の花々や紅葉の様子をはじめ、普段は見ることのできない明治神宮の儀式などの貴重な映像も。しばし時を忘れて見入ってしまいます。

明治神宮の歴史を知れる1F「杜の展示室」
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1階には明治神宮の歴史や日々の営みを展示や映像でわかりやすく紹介する「杜の展示室」があります。明治神宮を「百年」「一年」「一日」「一刻」という4つの時間軸を通して解説しているこちらの展示室。参道を掃き清める手作りの箒や、巫女が身につける季節ごとの美しい冠などが展示されています。

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明治神宮のさまざまな行事などの解説がされており、明治神宮についてより深く知ることができて興味深いですよ。

ミュージアムグッズも見逃せない
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「毛植の犬」てぬぐい1000円

最後に、1階に設けられたミュージアムショップをチェック。ここで販売しているものはすべて「明治神宮ミュージアム」のオリジナル。一番人気は、明治天皇がお持ちだった御玩具「毛植の犬」モチーフのてぬぐい。ポップなデザインで、普段使いにもぴったりです。

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陶製 御玩具「毛植の犬」5500円

「毛植の犬」は清水焼の置物もあります。京都五条の六兵衛窯で作られています。しっかりと桐の箱も添えられ、高級感満点です。机の脇などにちょことんと置くとかわいいですよ。

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クリアファイルも人気のアイテム。展示品の馬車などさまざまなモチーフがデザインされています。見学の記念にいいですね。小さいサイズの方は神社でいただいた御朱印やおみくじを挟んで置くのにもいいサイズです。

深い緑に囲まれ神聖な空気に包まれた「明治神宮」。初詣に訪れた後は博物館にも立ち寄って、100年の歴史を感じてみてくださいね。

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