1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. ストリートアート:インベーダーのモザイクと黄色い猫M・シャ。

ストリートアート:インベーダーのモザイクと黄色い猫M・シャ。

  • 2022.12.30

1. 活動20周年、インベーダーのモザイク4000点で世界を巡る

20年間、顔を隠して活動を続けているインベーダー。photos:©︎ invader

パリの街を歩いていて、スペース・インベーダー・ゲームにインスパイアされたかきかきとしたモザイクを建物の壁に見つけた時のうれしさ。経験のある人は多いことだろう。顔を見せぬまま、ストリートアーティストのインベーダーはこの20年の間に世界の5大陸に4000のモザイクを設置した。アーティストによると2021年6月にパリで3999点めを据えた時、記念すべき4000はどこに?と考えたそうだ。その結果、彼が選んだのはボリビアの中央部で世界でもっとも高地の街であるポトシだった。

パリの街から始まり、世界各地の信じられないような場所にインベーダーのタイル!記念すべき4000件めの“侵略”はボリビアにて。photos:©︎ invader

2021年12月31日、標高4000メートルの壁に4000点めのモザイクを4000の数字とともに設置。そして、1988年から2021年までの4000点を集めた作品集『4000』が完成した。記念の展覧会がパリで開催されている。モザイクを追いかけて、世界一周してみよう。

遠くからの眺めと違って、ギャラリーではモザイクのおもしろみを間近に味わえる。ポトシの4000記念モザイクも展示。photos:Marc Ancelle

1998年から2021年にわたるインベーダーの活動が凝縮された1冊『4000』がEditions Control Pから出版された。Galerie Over The Influenceでは、広げるとポスターになるサイン入り特製ジャケットの限定版を販売している。photos:©︎ invader

「Invader 4000」展会期:開催中~2023年1月22日Galerie Over The Influence2, rue des Saussaies75008 Paris開)11:00~19:00休)日、月

2. 黄色いグラフィティ猫、ムッシュー・シャを追いかけるパリ

パリ、Quai du Louvreにて。これは画布にアクリルで描かれた90×130cmの大型作品。

真っ白い歯をむき出して笑う、ハート型の鼻とふっくらボディが特徴の黄色い猫。パリの建物の上に伸びる煙突だったり、とてつもなく高いところに姿を見せる。この猫、どうやってこんな高いところに登れたんだろうと思うけれど、なんと猫の背には白い羽が生えているのだ!

街にユーモアと愛を!とアーティストのトマ・ヴァイユは1997年からパリ市内のあちこちに登り、忍び込み……黄色いM.Chat(ムッシュー・シャ)をペイントし続けている。世間が眠っている時に次はどの建物に描こうか?と上を見上げながら、彼はパリの街を散歩しているそうだ。マレ地区のギャラリーでは写真ではなく、アクリルで制作された作品を展示している。トマにとって過去を遡る旅となったというこの展覧会。黄色い猫を追いかけてパリを散歩してみよう。

左から、Mont-Cenis通り79番地、Seine通りの辻公園、Ornano大通り。これらは65×50cm。

「M.CHAT, balade urbaine 」展会期:開催中~2023年1月14日Galerie ;40, rue Volta75003 Paris開)11:00~19:00休)日、月

 

元記事で読む
の記事をもっとみる