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ダウン嫌いを克服させてくれた、マイ"ファーストダウン"ジャケット

  • 2022.12.30

「ダウンを着ない人」だった20年ちょっと

ものすごく個人的にですが、ダウンジャケットほど「着る人」と「着ない人」が分かれているウェアって他にあまりないんじゃないかと思っています。

小さな頃から当たり前に着ていれば、何の違和感もなく真冬の重アウターとしてクローゼットに並んでいるのでしょうが、なんとなく着てこなかった人にとっては、購入するのに妙なハードルがあるアイテム。そう、私自身、ダウンと縁遠かった側の人間でした。

生まれも育ちも南関東、さらに高校時代は片道40分、大学時代は駅まで20分の距離を自転車で通学していたため、冬でも学校に着く頃にはもうホカホカ。

そんな日常の中ではダウンの必要性を特に感じず、「リュックを背負うとモコモコする」「どうも見た目がハマっていない気がする」と、20代後半になってもワードローブには仲間入りしないまま。

冬の渓流釣り撮影に備えて買った1着が、先入観をぶち壊してくれた

12月中旬の山梨県、鹿留川にて。気温0℃前後の中、早朝7:00ごろからの撮影でした

そんな私がダウンジャケット購入を決めたのは、数年前、極寒の山中ロケ撮影が立て続けに決まったから。「これはいよいよダウンが必要だぞ…」と腹を括り、デビュー着として選んだのがこちらです。

「ファーストダウン」のフリークス ストア別注パネルショートダウン。

ファーストダウンといえば、90年代のストリートファッションブームを牽引したブランドのひとつ。日本では2018年から人気が再燃しはじめ、もはやすっかりどのショップでもおなじみの顔ぶれとなりました。

私が購入した当時は着ている人もそんなに多くなく(とくに女子では…)、「人とかぶらなくていいなぁ」と思ったのを覚えています。

まず感動したのが「ストン」としたボックスシルエット。ややオーバーサイズに作られていて、中に着込んでいても窮屈じゃない…のに、「でかすぎ」感もない。そして、良い意味で見た目のアウトドア感が強すぎない。

ダウンを敬遠していた大きな理由、着ぶくれ問題とコーデしづらい問題が軽〜く解決してしまいました。

あとはやはり、ポケットの多さ。長財布だろうがペットボトルだろうが楽々しまえる前面ポケットに、紙ものや小物をしまっておける内ポケットも。

これのおかげですっかり「手ぶら」の楽ちんさを覚えてしまいました(何でもかんでもポケットに突っ込むので、つねにゴソゴソとポケットを探っている変な奴になってしまったような気も…)。

そして当たり前のように省略してしまいましたが、めちゃくちゃ暖かいです。

そんなこんなで、今ではすっかり「冬=ダウン」が当たり前に。人のファッションなんか思わぬ1着との出会いで簡単に変わるんだなあ、としみじみ思わせてくれたジャケットなのでした。

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