ときめきが詰まった宝箱のようなクッキー缶5選。大切な方へとっておきの贈り物に♪

スイーツプロデューサー・磯崎 舞が、日常に寄り添うおやつから贈り物にも選びたくなる焼き菓子を紹介する連載『#焼き菓子部』。第7回目は、特別感のあるギフトとして人気に拍車がかかっているクッキー缶をご紹介します。 イベント続きのこの季節、宝箱と呼ぶにふさわしい驚きや幸せがギュッと閉じ込められたクッキー缶を大切な方へ贈ってみませんか。注目パティシエの新作から体にやさしい自然派まで5種類をまとめました。

愛らしいウサギやクグロフのモチーフにキュン♪

JR鎌倉駅から徒歩13分、鶴岡八幡宮の裏通りにある「Patisserie Kouglapin（パティスリー クグラパン）」。フランス・アルザス生まれの伝統菓子のクグロフや、ウサギを模したスイーツが多くの人に親しまれています。プティフール缶（ピンク）は、クグロフから顔を出したウサギのロゴマークや、パステルカラーのピンクがメロメロになる可愛さ！

クグロフの形が愛らしい「スペキュロス」や、神奈川発祥の柑橘・湘南ゴールドが爽やかな「湘南ゴールドプレッツェル」など5種のクッキーが詰められています。オーナーの笹岡 鉄兵さんが修業時代を過ごしたアルザスと、店のある神奈川県をコンセプトに考えられたクッキーからはこだわりを感じられますよ。

注目シェフパティシエによる新業態の懐かしくも新しい味

国内やフランスの一流グランメゾンで修業した江藤 英樹さんによる「LA NOSTALGIE（ラ・ノスタルジー）」は、「より親しみやすく、たくさんの方に愛されるお菓子を届けたい」という想いを込めて2022年3月に伊勢丹新宿店にオープンしたブランド。水彩画のようなやさしい色合いが印象に残るパッケージは、心の奥にある淡い記憶をイメージしています。

やさしい甘味と粉の素朴な温かみがじわっとほどけていく「メープル」のほか、「チョコチップ」「アールグレイ」「ミックスベリー」の4種が隙間なく詰められています。全てにメープルシュガーを使うことで、どこか懐かしく心ほどける味わいを生み出し、一枚、二枚とつい手が伸びてしまいますよ。

無添加クッキーで心ときめく絵本のような世界に♪

神奈川県相模原市にある洋菓子店「おかしの家」は、ドイツ人から教わったお菓子の家に魅せられた空閑 晶太さんが1982年に開業した洋菓子店。食品添加物不使用のピュアクッキー缶は「子供に安心安全なおやつを食べさせたい」というお客様からの希望をきっかけに商品化され、空閑さんのやさしさも感じられます。

できる限り国産の材料にこだわり、北海道産のバターと小麦粉、地元・相模原のブランド卵「鳳凰卵」を主原料に作られ、甘さは控えめでやさしい味わい。缶を開けると、愛らしい動物や花など次から次へといろんな種類のクッキーが出てきて、最後までワクワクが止まりません。

素材に寄り添った、シンプルでごまかしのきかない味

埼玉県さいたま市にある「PAS DE DEUX FACTORY（パドゥドゥ ファクトリー）」は、1985年創業の地元で愛される洋菓子店。2020年9月に予約販売メインのファクトリーにリニューアルしてフードロスを最小限に抑え、主に国産素材やオーガニック素材を使って丁寧な菓子作りをしています。

国産小麦粉、北海道よつ葉バター、平地飼い有精卵など素材のポテンシャルを最大限に引き出した「パドゥドゥクッキー缶」は、いずれも飽きのこない味わい。島根県木次乳業のパスチャライズ牛乳のやさしい甘味をほんのり感じられる「ひとくちクッキー」のほか、「ラングドシャ」「全粒粉クッキー」「ココアクッキー」「くるみシュガー」「抹茶クッキー」が整然と詰められています。

縁起物が福を呼ぶ♪ 体にやさしいヴィーガン＆グルテンフリー仕様

2000年に東京・南青山で創業した、ヴィーガンレストランの代表格「8ablish（エイタブリッシュ）」。縁起がいいと言われている鳩や亀など、吉祥モチーフのクッキー8種が詰められた「やちよ 吹き寄せ」は、眺めてるだけで良いことがありそうな気持ちに♪ ハレの日やお祝いごと、新年の挨拶として渡すお年賀におすすめですよ。

有機米粉を主原料に有機メープルシロップを使ってコクを出し、素材の持ち味を活かした甘さ控えめの味わい。芳醇な香りと味にうっとりする鳩の形の「酒粕」のほか、「焙じ茶⁡」「味噌⁡」「柚子」「抹茶」「山椒」「生姜」「梅」があります。仕切りなど極力包材を使わず、クッキーの隙間を埋めるように有機黒大豆を詰め、地球環境に配慮されているのも嬉しいポイントです。

クッキー缶は蓋を開けた時の感動もひとしお。贈る相手の喜ぶ顔を思い浮かべ、とっておきのひと缶を選んでみて。