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ウサギの目といったら赤い?いいえ、それはアルビノ種のシロウサギの特徴だったんです!

  • 2022.12.28

ウサギの目というと「赤い目」を連想することもあるかもしれませんが、実は目が赤いのはシロウサギだけの特徴なんですよ。 そしてシロウサギの目が赤いのは、シロウサギがアルビノという種類だからなのです。

今回はアルビノの目が赤い理由と、シロウサギ以外の白い動物の特徴を解説いたします。 白い動物には、白くなる理由が隠されていることもあるのです!

アルビノとは

 

アルビノとは、遺伝子疾患がある生物のことです。

アルビノの意味

先天的なメラニンに関わる遺伝情報の欠損により、先天的にメラニンが欠乏している生物のことをアルビノといいます。

メラニンとは、褐色もしくは黒い色をつくる色素のことで、メラニンによって体毛や皮膚の色が決まります。 メラニンが欠乏しているということは、体全体が白い色になるということになります。

それは瞳の色にも影響し、目の組織にも色がなく透明となるため、毛細血管が透けて見えるので赤くなるのです。

白変種との違い

アルビノは遺伝情報の欠損が原因で白く誕生した生物ですが、白変種は色素が減少したことにより体毛や皮膚が白くなった生物です。 同類生物の基本的な色素と比べ、元々の色素が違うか、色素が少ないかの違いです。

その為、先天的にメラニンが欠乏しているアルビノの瞳孔が赤いのに対し、白変種はメラニンの生成に関しては正常なので、瞳孔は黒色になります。 シロクマやホワイトタイガーなどの通常個体は、アルビノではなく白変種となります。

かつては白変種も、突然変異で生まれた希少な生物だと考えられていましたが、現在では正常で基本的な遺伝子を受け継がれているといわれています。

代表的なアルビノの動物 イエウサギのジャパニーズ・ホワイト

 

「白い動物」の代表格ともいえる白いウサギは、イエウサギの一種。 「ジャパニーズホワイト」という種類です。

このジャパニーズホワイトは、アルビノを品種として固定化させたウサギになります。 ウサギといえば目が赤いというイメージを持たれていることもありますが、それはこの種の独自の特徴です。

日本に生息するノウサギことニホンノウサギは、白毛の個体もいますがその目の色は黒です。 神話に登場する因幡の白兎はこの目の黒いニホンノウサギだと言われています。

他にもいるアルビノの動物

 

シロウサギの他にも、有名なアルビノの動物はいます。

ウーパールーパー

 

ウーパールーパーは、メキシコサラマンダーのアルビノ

その体の色などからわかりにくいですが、実は褐色の肌をしたをしたサンショウウオの仲間です。 品種改良により、メキシコサラマンダーのアルビノを定着させた種となっています。

実験用マウス

 

ハツカネズミのアルビノです。

ハツカネズミといえば、人間の生活環境に生息し被害をもたらすことがある小型のネズミです。 実験動物として改良されたマウスは、アルビノであることが一般的です。

白いけれどアルビノではない動物

アルビノではありませんが、白い動物としてホワイトタイガーや白象が有名です。

ホワイトタイガー

 

ホワイトタイガーは白変種です。 かつてはインド北部や中東部、ネパールなどで生息していましたが、トラ全体の数が減ってしまった現在では自然下では存在が確認されておらず、飼育下でしか見ることができないほど希少な種類になりました。

現在は全世界で250頭、日本国内には25頭ほどが飼育されています。

白象

 

年齢を重ねたアジアゾウは、色素の劣化により体の色が白く変化します。 東南アジア、特にタイでは白象を神聖視しています。

信仰対象とされるアルビノの動物

 

存在の数が少なく珍しいこともあってか、アルビノの生き物は時に信仰の対象とされます。

白蛇信仰

日本では、白蛇が縁起のいい生物とされてきました。 日本各地に白蛇信仰をしている神社があり、山口県岩国市の白蛇神社、東京都品川区の蛇窪神社、熊本県南阿蘇村の阿蘇白水龍神權現などが有名です。

厄除けや開運などで訪れる参拝者も多くいます。

信仰される理由

 

日本では縄文時代から蛇を信仰していたといわれています。

蛇は毒を持つ特性と脱皮をすること姿とから「死と再生」のシンボルとされていました。 また、ネズミなど害獣を食べる事から「豊穣を司る神」としても信仰されていたといいます。

そんな蛇の中でも特にアルビノの蛇、白蛇はその希少性から縁起のいい生き物とされ信仰されていました。

また、水と豊穣、そして芸能や学問を司ることから民間の信仰を集めていた、七福神で唯一の女性神「弁財天」の使いとされていたことも白蛇の信仰に一役買っていたのかもしれません。

世界的にも神話や伝説の中で、蛇はさまざまな役割で登場しています。 日本の『古事記』では八つの頭と尾を持つヤマタノオロチとして、ギリシャ神話では髪を蛇にされてしまった女性メデューサとして描かれています。

蛇の姿に怖じ恐れながらも、その生命力と神秘性に憧れを抱き崇敬する対象となっているのでしょう。

まとめ

 

白いウサギの目が赤いのは、メラニン色素の欠乏が原因です。 目が赤い事自体がアルビノの特徴なので、メラニン色素の欠乏をしていない他の品種は別段目が赤くなっていません。 日本に古くから生息するノウサギの目の色は黒です。

体や毛並みが白い生物にはアルビノが原因のものだけではありません。 ホワイトタイガーのように白変種と呼ばれるものや、ゾウのように年令を重ねることで色素が劣化して体が白っぽくなる生き物もいます。

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