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ふとした時に考える「終わり」複雑な思いも芽生えて…|20代、親を看取る

  • 2022.12.28

母親の呼吸が不安定になり、痰(たん)の吸引と酸素の吸入をすることになったキクチ│片耳なんちょー(@kkc_ayn)さん。やることもチェックすることも増え、父親と確認しますが…。『20代、親を看取る』第23話をごらんください。

寝たきりになった母親の介護のため、実家に戻ってきたキクチさん。ときに無理をしてしまったり、今までとは違う母親の姿に苦しんだりすることも。

そんな中でも、ともに母親を介護する父親と協力しつつ、介護のプロ・ヘルパーさんにも頼りながらお世話をします。

母親の弱っている姿を見ると、もうすぐお別れが来てしまう悲しさと、この生活から解放されるという安心感で複雑な気持ちになったキクチさん。

自分を責めていますが、介護をしていると共感する方もいるかもしれません。介護も育児も「お世話する人の命に近い」仕事ですよね。キクチさんの気持ちが少しでも穏やかな時間を過ごせるといいなと祈らずにはいられません。

親を看取るということについて考える…

この作品は、キクチさんが20代で母親の介護を経験し看取ったあとのことまでを、丁寧に描いています。母親とぶつかったり寄り添い合ったりしながら、何が一番母親のためになるのか、その都度考えて行動するキクチさんや周りの人たちの姿が印象的です。

高齢化が進む中、いずれは親の面倒を見なければいけないと思ってはいても、元気なうちはまだ大丈夫と考えている人もいると思います。しかし、いつ何が起こるか分かりません。

もしキクチさんのように、20代で親を看取ることになったら…あなたにその覚悟はあるでしょうか。いざというときのために、親が病気になったり、寝たきりになったりした場合どうしたらいいのか、家族で話す機会を持つようにするといいですね。

『20代、親を看取る』は、病気で寝たきりになった母親の介護を通して、命との向き合い方や、亡くなった後に遺族がすべきことを学べる作品です。

著者:sa-i

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