祖父の認知症は進行する。坂を下りながらも家族が大切にしたいこと

かぞくのかたち@育児漫画(@pokotaro0301)さんの祖父は認知症を患っています。認知症の進行に恐怖や不安を抱いている祖父。介護で疲れている祖母。家族がそれぞれ、不安や悩みを抱えて生きています。変化を止めることはできませんが、そんな中でも希望はあります。家族みんなが大切にしたいことを描く『おじいちゃんが突然85歳の誕生日で死ぬと言い出した話』のメッセージをピックアップしてご紹介します。

子どもの存在に助けられている

かぞくのかたちさんの祖父は認知症です。祖母は介護に追われ、かぞくのかたちさん自身も祖父母を心配しながら子育てに追われる日々。

介護に仕事、そして子育てに…と、人生は楽しいことばかりではありません。そんな日々の中でもかぞくのかたちさんが感じているのは、子どもの純粋な笑顔やかわいい仕草が家族を癒やしたり、力になったりしていること。

実際、認知症の影響で「誕生日に死ぬ」と宣言していた祖父は、ひ孫・そうくんの「お迎えはけーへん」コールで笑顔に。家族の空間が一気に笑顔に包まれました。子どもの存在は太陽のようですね。

祖父から祖母への愛の言葉

祖父の誕生日当日。家族の説得で、祖父はお迎えは来ないことに納得していた様子でしたが、まさか1年延長されただけだったとは…。また来年も、誕生日のお祝いは必須ですね。

ただ、無事に85歳の誕生日を終え、祖父は心境の変化があったよう。祖母がそばにいてくれることで安心し、祖母を大切に思っているのですね。驚きつつも、うれしそうな祖母の姿に、心がじんわり温かくなるシーンです。

家族の変化は止められないけれど

人生の折り返し地点を過ぎると、背負うものがどんどん増えていきますね。これからも変化し続ける家族。それでも、小さな幸せや希望を大切にしながら。支え合って生きていきたいと、かぞくのかたちさんは考えているそうです。

家族のあり方と向き合い、変化の中でも希望を持ち続ける大切さに気付かせてくれる、温かいストーリーでした。

著者：ももこ