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ドバイ一人歩きのための治安と注意ポイント!ベールに包まれた人々の暮らしも【2022ドバイ現地ルポ2】

  • 2022.12.27

ドバイ王道の人気&最新スポットを現地ルポ! 超高層ビルの近未来都市、ドバイの摩天楼を楽しんだ後は、アラブ首長国連邦(UAE)ならではのアラブ世界を覗いてみませんか。現代でも一夫多妻制はあるの? など、ベールに包まれたドバイの人々の暮らしも聞いてきました。ひとり歩きのための交通アクセス、メトロに乗るときの注意ポイントも要チェックです。

 

 

エミラティの暮らしや文化を学ぶ「シェイク・ムハンマド文化理解センター(SMCCU)」へ

UAE現首長の名を冠した建物は、古くからアラブ首長国連邦(UAE)に住む人々、エミラティの暮らしや文化を学べるカルチャーセンター的な場所です。極暑を凌ぐための風通しのよい家屋の造りについて、衣服や食文化、宗教、価値観、現在の教育状況など、さまざまな話を聞くことができて、典型的な土地の食事も楽しめます。

コーラルストーンなどで建てられた150年以上昔の建物。この中で先住民(ベドウィン)スタイルのカーペットに座って、まずはナツメヤシとアラビックコーヒーのアラブ式おもてなしを受けます。

2021年で建国50年を迎えたUAE。UAEの人口は約1000万人、そのうちエミラティは1~2割で、ほとんどの住民は海外からの移住者であること、エミラティの平均年齢は30歳と非常に若い人々が多い国であり、ほどんどの若者は大学へ進学し、英国、米国へ留学する人も多いことなど、あまり知られていないUAEの現状も聞けます。

そんな話を聞いているうちに、ランチの振る舞いが始まりました。食事をしながら、男性、女性用の民族衣装について学びます。

こちらは男性のグトラ(ターバン)。頭上に置く輪はアガールといい、グトラは日差しから守る役割をします。このグトラの巻き方でどこの首長国かわかるそうです。

ちなみに、UAE(アラブ首長国連邦)は、United Arab Emiratesの略で「エミレーツ」は首長(emir)が治める国を意味します。アブダビ、ドバイ、シャルジャ、ラス・アル・ハイマ、フジャイラ、アジマン、ウム・アル・カイワインという7つの首長国が集まって、ひとつの国・UAEを形成しています。上写真は、全国民から敬愛を受けるドバイ首長のシェイク・ムハンマド・ビン・ラーシッド・アール・マクトゥーム氏。

こちらは女性用の衣装ガラビーヤ。昔の砂漠の民の衣装です。よく町で見かける黒い衣装はアバヤといって、ブルガというフェスカバーで顔を覆います。

最後の方になると、参加者の中から「UAEは今でも一夫多妻制ですか?」という質問が。かつて地元の人々が砂漠で厳しい暮らしをしていた頃、男性は女性たちを守る、という目的で一人の男性が多くの女性の面倒を見ていたということですが、現在は一夫多妻制は無くなっているとのことでした。

こちらはいただいた5種の料理。ビリアニが3種、チキン、ビーフ、ベジタブルが用意されていました。野菜とトマト煮込みのサルーナ、揚げドーナツのルゲイマットなど。

※エミラティの文化について学ぶツアーは、他にも伝統料理を食べながら現地スタッフから話を聞けるツアーや、モスクの中に入って地元の人の話が聞ける「ジュメイラ・モスク・ビジット」など用意されています。(→問い合わせは後述のアラビアン・アドベンチャーズへ)

●シェイク・ムハンマド文化理解センター

(Sheikh Mohammed Centre Cultural Understanding)

住所:House 26 Al Fahidi Historical Neighbourhood, Al Musallah Street, Bur Dubai, Dubai, UAE

電話:+971 4 353 6666

開館時間: 8:00~20:00(金曜・日曜は12:00まで)

休日:なし

意外にもハヤブサの’ロミオ’に癒された!デザートサファリ体験

現地オプショナルツアーでもっとも人気があるのが、ドバイから車で約1時間でアクセスできる砂漠でのアトラクション「デザートサファリ」です。実際、体験してみました。

午後3時頃、四駆の車に乗りこみ、砂漠を目指します。まず途中で、砂漠を走るために、タイヤの空気圧を調整します。

砂漠の中を車で駆け抜けますが、アップダウンを走り抜け、ジェットコースーター並の迫力のドライブ・・・アドベンチャラスなドライビングが待っていました。

遠くに野生のガゼルを発見。

砂の彼方に落ちるサンセットを、こんなにたくさんのツーリストたちと楽しみます。

キャンプサイトに到着しますが、まず、何より惹かれたのが、キャンプサイトの入口で待ち構えていた、ファルコン(ハヤブサ)のロミオです。人に懐いていて、ゲストの手にも乗ってくれますが、「ロミオ!」と声をかける度に振り向いてくれる・・・癒しのひと時でした。

食事とベリーダンスなどの余興を楽しみ、最後はラクダ乗り。写真はトルコのダンス。

ヘナ・タトゥー体験もできて、5分ほどで好きな柄を描いてくれます。

思ったよりラクダのコブは大きく、背に乗ってみると地面からの高さもあり、その乗り方もコツがいることを学びました。

夜の砂漠をラクダに乗って進み、涼しい風を受けながら、月明かりで旅をするキャラバン(商隊)の気分を少しだけ味わった気がしました。

●アラビアン・アドベンチャーズ Arabian Adventures

住所:サポートセンター Emirates Holidays Building, Sheikh Zayed Road P.O Box 7631 Dubai, UAE

電話: +971 800 272 2426

料金:イブニングデザートサファリ130USドル~(車は乗り合い)

※ツアーは毎日催行(HPから予約可能)

交通はメトロと呼び出しタクシー「カリーム」をうまく使って

ドバイは、おそらくどこより治安が良く、ひとり歩きをしても安全な街です。メトロも整備されており、グリーンラインとレッドライン2つのラインがあり路線もシンプルです。駅もスタイリッシュ! ただ、メトロだけではアクセスできない観光スポットもありますので、ウーバー(Uber)の傘下に入っている呼び出しタクシー「カリーム(Careem)」をうまく使いこなしましょう。

使い方はカリームのアプリをスマホにダウンロードして、簡単な個人情報やクレジットカード情報を入れればOK。信頼できる配車アプリです。ちなみに、筆者が乗ったカリームはすべて日本製のトヨタ車でした。

呼び出し時に注意したいのは、ドバイモール前や観光客が集中する場所では、なかなかつかまりにくいので、普通のタクシー乗り場に行って待つ方が賢明です。

メトロで気を付けておきたいのが、なぜか時々、駅の自動改札機にチケットがうまく反応しないことがあることです。筆者は、ある時、なぜか自動改札でブザーが鳴ったので有人チケットカウンターに行くと、駅のスタッフから身分証明書の提示を求められました。筆者は、海外では常にパスポートのコピーを財布に入れていますが、それが役立ちました。ドバイの旅ではパスポートのコピーを持参することをおすすめします。

[All photos by SACHIKO SUZUKI]

取材協力: ドバイ経済観光庁(日本語)

 

 

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