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「無かったことにはできない」心の傷は一生癒えない…仲直り後も妻が離婚届を持っていた理由とは?

  • 2022.12.27

家族を顧みない自己中な夫に愛想を尽かし、一度は家を出たものの、心を入れ替え育児をする夫を見て、家へ戻った妻。かつて仕事第一だった夫は時短勤務で働き、妻が仕事に振り切る選択をした。ただ、妻が以前夫に切り出した「離婚」について、夫は何も聞けないままだった。

しかし、捨てられた離婚届を見つけてしまい、意を決して妻に聞くと、離婚届は「戒め」のために、持っていたという。

夫婦はもともと「赤の他人」であり、「紙切れ一枚で簡単に終わらせることができる関係」なんだと再認識して、「これからも一緒にいられるように頑張ろう」という前向きな意味を込めて、離婚届を持っていたという妻。

ただ、長い間捨てることができなかったのには、理由があって……。

離婚届を捨てなかったワケとは?

夫が変わってくれたのに、自分の自己満足のために離婚届を記入させるのは違う。夫を不快にしたり、不安にさせるだけだと途中で気づき、離婚届を夫に出さなかった。

でも、捨てられなかったのは「前のカズ君に言われたことやされたことを『無かったこと』にはできなかったから」。

専業主婦だからという理由で蔑まれ、見下され、家事も育児もすべて押し付け、家族の時間を蔑ろにされ続けたつらい日々は、今夫がどれだけ変わったとしても「無し」にはならない。それだけ、重くて深くて大きな傷となっていた。


著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち

ベビーカレンダー編集部

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