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森田想さんが冬休みにしたいこと「韓国ドラマ鑑賞」

  • 2022.12.26
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年末年始の長い連休。せっかくだから“いいお休みを過ごせたな”と思えるアイディアが知りたいな。素敵なモノやコトに詳しいあの人の、休日の過ごし方をちょっとのぞき見。女優・森田想さんの場合は?

韓国ドラマ鑑賞

韓国ドラマといえば、ロマンスたっぷり、ノワールは渋く格好良く、何より出ている全ての顔面が強い。ここまでのクオリティを追求できる映像の制作環境には、羨望の目を向けるしかありませんが、ストーリーの目新しさも毎回感じられる、至宝のコンテンツだと思っています。

小学生の時おばあちゃん家でのおやつタイム中に流れた『宮廷女官チャングムの誓い』がハマったきっかけ。宮廷料理に、おいしそうな葉野菜、ドーナッツのように大きい編み込み髪、真似したくなるオープニング曲のキャッチーさ。こたつでみかんをむきながら夢中で観ていました。

最近は配信系の大勢力に押され、幾分手を出しやすく、楽しみやすくなった韓ドラの沼、もはや蟻地獄へ、このタイミングで皆様をお連れしようと思います。テーマは子供時代の私のように、冬にこたつで観たいドラマ。語る愛だけは体力よりあり、文字数が足りないので、とっておきの2本に絞りました。

『賢い医師生活』

私にとって聖書のようなもの。医療ドラマとしての出来が抜群なのは勿論、大学病院で働く5人の主人公たちが、与えられた人生から目を背けず、目の前の患者に寄り添い手を握る姿は毎話心に沁みるのです。シン・ウォンホ監督による、人と人との心の繋がりや瞳の揺らぎを、ひとつもこぼさず切り取る映像の中で軸となるのは、医師同士が支え合う固い友情。その光景は美しく、ほかほかの白米を涙ながらに味わうような幸せを噛み締め、患者の家族さえ主人公と化すほど全ての役に愛情が溢れています。

そんな思いが表れるように毎話尺が伸びていくのもポイント。何より、シンデレラのお姉さんみたいに悪い人は一人も映らない。全員に人間味があり、リアリティに特化しています。

冬にぴったりな理由としては、とにかくおいしそうな食事シーンの多さ。湯気たっぷりのラーメン、辛さの好みが分かれるトッポギ、雨の日にお決まりなチヂミやスジェビ。どんなに忙しくても、ご飯は好きな人と食べたい。寒くて薄暗い夜でも、ドラマの中で五人が笑顔で食卓を囲んでくれるなら、何も寂しくない。鋭い寒さで手先が凍る朝も、冬の穏やかな日差しの中でも、イルミネーションがちらつく夜でも。どの角度からも心を暖めてくれるドラマです。

『サイコだけど大丈夫』

みんな大好きキム・スヒョンと、一生憧れ続ける才能の持ち主、ソン・イェジ。そして演技怪人二十面相オ・ジョンセ。この三人が織り成す人生の絡み合いは、時に切なさと苦しさが襲い掛かるも、感動的で今までの恋愛ドラマとは感じる重みが違います。気に入った作品はすぐ2周目に入るタイプなのですが、これはまだ出来ない。もう一度彼らの苦難を知るには、まだ準備が足りない。それほど胸に残る余韻があります。

突飛で妖美な世界観を盛り上げるのはOSTの常連・Heize。その歌声はしんしんと降る粉雪を彷彿とさせる危うさと繊細さで、いつも身震いするほど美しくドラマを彩るのです。劇中歌「You’re cold」には「これ以上貴方を愛するほど、望むほど自分を苦しめているみたい。貴方はとても冷たく傷つけてくるけど、それでも私は貴方を手放せない。」とあるんです。手放さない、ではなく、手放せない…。

孤独を受け入れ自らを奮い立たせながら、いばらの道を歩んだ主人公らが出会い、その存在を遠ざけ、傷つけ、涙を拭い合い、お互いの一番に気づいていく。2人の心を覆っていた暗闇が雪解けて、未来は少しずつ春に向かっていく。

このタイトルの英題は『It’s okay to not be okay.』。大丈夫じゃなくても、大丈夫。こんなにも優しい言葉は、他に知りません。オ・ジョンセが繰り出す内に秘めた表情、仕草、その叫びは国宝級です。渾身の韓国ラブストーリーを是非。

そんなこんなで「NO 韓ドラ、NO LIFE」な私からお届けしました。この2つの作品を観て、どっぷりハマった際には他のおすすめをご紹介出来たらと思います。カップラーメンにキムチ、銀色のスプーンと箸を用意したら、レッツ韓ドラワールドへ。素敵な冬をお楽しみください。

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