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YOUが本当は教えたくない「宝物」の本は? 人生の先輩60人が若者に贈りたい170冊

  • 2022.12.26

これから社会に出る、成人を迎える若者たちに向けて、"人生の先輩"60人が贈りたい本を選んだギフトブックカタログ『先輩の本棚』(文化通信社)が発売された。錚々たる顔ぶれが、熱いコメントとともに本のエールを送っている。

本書で紹介されているのは、全部で170冊。選書したのは、以下の著名人50人と書店員・図書館員10人だ。

阿刀田高/池坊専好/伊沢拓司/石坂浩二/糸井重里/内館牧子/内原智史/大塚朝之/大野和士/大宮エリー/岡崎裕子/小川後楽/翁百合/尾上菊之助/加来耕三/梶田真章/金子柱憲/川村元気/国谷裕子/小泉武夫/幸田真音/金剛永謹/三枝成彰/櫻田謙悟/重森千靑/茂山あきら/紫舟/橘・フクシマ・咲江/田中昭德/團紀彦/遠山正道/友利新/中東久雄/中村孝則/幅允孝/平井伯昌/松岡茂樹/松岡修造/マッキー牧元/皆川賢太郎/南美希子/宮内義彦/ミロコマチコ/茂木健一郎/茂木友三郎/諸田玲子/山崎貴/YOU/養老孟司/横川正紀 50名、主要書店員、図書館員各5名

若者にぜひ読んでもらいたい本や、先輩自身の人生のターニングポイントになった本など、一冊一冊にさまざまな思いが込められている。

著名人の選書を一部ご紹介しよう。まずは、タレントのYOUさん。好きな本を載せるにあたって、こんなコメントを寄せている。

自分の大好きな本を教えろって言うんだから(笑)本当はイャですよ(笑)何億人が読んでようと、別にそれを読んでること、好きなこと自体は、本当は言いたいことではないですから(笑)ケチで結構。自分の本棚は、ある種一番大切な秘密の場所です。

そう言いながら、「宝物だなーって、思います」と紹介したのがこちら。

『紫の履歴書』美輪明宏 著(水書坊)
『フランケンシュタインの城』コリン・ウィルソン 著、中村保男 訳(平河出版社)
『へいわとせんそう』たにかわしゅんたろう ぶん、Noritake え(ブロンズ新社)

『紫の履歴書』は、「お守りのよう」な一冊とのこと。YOUさんにとってかけがえのない本だということが伝わってくる。

また、ベストセラー『バカの壁』の著者である解剖学者の養老孟司さんは、この3冊を選んだ。

『よみぐすり』坂口恭平 著(東京書籍)
『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』奈倉有里 著(イースト・プレス)
『りんごかもしれない』ヨシタケシンスケ 著(ブロンズ新社)

ここに挙げた著者たちの作品は、どれを読んでもいいけれど、とりあえず直近の一例を挙げた。共通する特徴は懸命に生きている、ということかな。しかも同時に人生を楽しむことをよく知っている。その意味で若者には、生きることの参考になるはずだと思う。

生き方に迷ったときには、養老さんおすすめの本を手に取ってみてはいかがだろうか。

本書には170冊の選書のほかにも、以下のようなコンテンツが収録されている。

・公益財団法人文字・活字文化推進機構理事長山口寿一氏による巻頭言「"推し本"のすすめ」
・糸井重里/大宮エリー/加来耕三/小山薫堂/幅允孝/松岡修造氏によるインタビュー
・「世界の本棚」フランス/ドイツ/韓国からのレポート:若者に本を贈る慣習や政策・制度

また、他の先輩たちの選書は、特設サイトから見ることができる。

先輩たちからエールをもらいたいときはもちろん、誰かにエールを送りたいときの贈り物にもぴったりのカタログだ。

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