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銀行員が警告!老後破産につながる意外な落とし穴3つ!のんびり年金暮らし…できない

  • 2022.12.26
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老後は退職金と年金でゆっくり過ごしたいと考える人は多いでしょう。しかし、現役時代に安定した収入があったとしても、老後に破産してしまう人もいるようです。今回は、老後破産につながる落とし穴を3つご紹介します。

■ライフプランを立てていない

老後に必要な金額の試算をせずに、行き当たりばったりのお金の使い方をするのは危険です。まず、老後いくら年金が受給できるのか、老後必要になる生活費を算出します。

年金で生活費をカバーできればいいですが、できない場合はその分を現役時代に貯めておく必要があります。老後になってから収入を得るのは難しいので、なるべく多めに確保しておくと安心です。

老後資金を知った上で、子どもの教育資金やマイホーム資金を試算すると無理のない範囲で対応できるでしょう。ライフプランを立ててみたい方は、銀行などの金融機関に相談してみてはいかがでしょうか。

■退職金の全額を投資に回す

ある程度投資に関する知識がある人でも、全額を投資に回すのではなく、預貯金などの安全資産は残しておくようにしましょう。預貯金はほとんど増えませんが、減ることもなく、いつでも使えるというメリットがあります。

株や投資信託は上手に運用すれば資産を増やすことはできるかもしれませんが、それでも右肩上がりに増やして行ける人は稀です。もし投資の損益がマイナスの時に生活費が必要になれば、損失が出ているのに金融商品を売らなければならなくなり、損をしてしまいます。その点、預貯金があれば、一時的に投資商品で損失が出ていても、預貯金を取り崩している間に景気がよくなって運用がプラスに転じる可能性があります。

資産運用を考えるのであれば、大きく増やすことより大きく損をしないような資産の配分を考えることが大切です。

■生活コストを下げられない

もう1つ、高年収の方ほど陥りやすいのが「生活水準を下げられない」という問題です。老後を見据えて「このままの支出ではお金が尽きてしまう、なんとかしなくては」という状況になったとき、それまでとくにお金について意識せずに裕福な暮らしをしてきた方は、合理的な節約が苦手なケースがあります。

生活水準を上げるのはかんたんですが、下げるのは難しいものです。たとえば数十年にわたって「月50万円使って生活するのが普通」だった人は、年金収入が月30万円の生活に突入したら、そのままでは毎月20万円の赤字が出ます。20万円×12カ月×30年(60歳~90歳)=7,200万円です。

まずいと思っても、今まで無頓着だったのにいきなり月10万円単位の節約をするとなると、苦痛が伴うかもしれません。

■老後のシミュレーションを始めるところから

老後破産を防ぐには、今の生活だけでなく老後の生活まで見据えてお金の使い方を考えることが大切です。老後、理想の生活を送るために必要な金額はいくらなのか、年金や退職金はいくらもらえるのか、いくらくらい足りなさそうなのか、一度時間を取って考えてみてはいかがでしょうか。

文・fuelle編集部

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