ホリデーシーズンのパリから、現地の風をお届け【夢見るパリ】

 

気温がマイナスになる日も増え、外に出ると凍えそうな寒さのパリ。

パリ中にクリスマスイルミネーションが設置され、一年で1番華やかなシーズンを迎えています。

 

 

近所のパリ市庁舎ではこの時期毎年やってくるメリーゴーランドとたくさんのもみの木！マーケットが並び、ホットワインやホットチョコレートを飲みながらお散歩できます。

かなりの混雑ぶりを見ているとコロナ前の活気に戻ったように感じます。

 

サン・ルイ島のイルミネーションもいつもの景色から一変して、魔法がかけられたかのように可愛いデコレーションになっていました。

 

 

パリから北にTGVで1時間、Lille(リール)の街のクリスマスマーケットでは、L’Idéal chenille (=理想的な毛虫) という珍しいネーミングのメリーゴーランドを見つけました。

 

 

フランスではここだけ！一年に一度お目にかかれるそうです。1922年に製作、80年代に放棄され現在の所要者の手に渡って蘇ったそうです。

毛虫のように波のように動いて何周か周った時に突然ボンネットが開き、完全に頭上を覆って外観が遮断されます。外観からは本当に毛虫のようなフォルムです。

昔はカップル達がこの機会を狙ってキスしたんだとか♡

 

その後は観覧車へ。窓がなくて風が直面しますが、リールの美しい街並みを見渡せる絶好の機会。

 

 

高所恐怖症の人は乗らないであろう高さ。

 

 

冷えた身体を温めてくれるのがあつあつのホットチョコレート。グラスも温めてくれていて、細かな気配りが嬉しい。

 

 

私達のお店、メロディ グラフィックも一年で1番忙しい時期です。

毎日２店舗とも数百人のお客さんがいらっしゃり小さなお店は大混雑。

 

 

この時期は毎日カリグラフィーの筆耕依頼も入ってきます。ホテル、イベント会社、レストラン、個人宅のパーティ用などで、一言メッセージはその場でお書きします。

 

 

今年はオンラインでのカリグラフィーレッスンを始め、いろんな国にお住まいの方130人程の方と繋がることができました。生徒さんがどんどん上達していくのを見れるのが私の喜びです！

お店でのレッスンも年間300ほどで、どんどんカリグラフィーが浸透してきているなぁと感じています。

 

 

今年もあと僅かとなりましたが、皆さまが明るく希望溢れる新年を迎えられますように。

2023年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

text：竹内 仁海

パリ在住11年目。
イタリア人の夫とパリ4区にあるカリグラフィー専門店 “メロディ グラフィック”を経営する傍らカリグラファーとして活躍。結婚式やパーティ、パリコレの招待状や宛名書き、メッセージの代筆、ロゴ制作、フランス映画・コマーシャルの演出アイテムとしてカリグラフィーを担当。
パリから“暮らしの美学”をお届けします。

Instagram：@melodiesgraphiques