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洗練された雰囲気漂う冬の銀座で、レトロな場所、老舗店、新しいランチスポットめぐり

  • 2022.12.23

キリっと頬を刺す風が、心地いい季節になりました。街中にも華やかなイルミネーションが輝き、おさんぽが楽しい時期ですね。今も昔も流行を生み出す街として注目を集める街・銀座では、この時期洗練された大人の雰囲気がより一層際立ちます。老舗文房具の専門店から、レトロなビルにひっそりとたたずむカフェ、韓国スープの専門店や歴史あるビヤホールなど、個性豊かなショップがそろうのも銀座の魅力です。この冬は、そんな銀座の街であなただけのとっておきを探しましょう。

洗練された雰囲気漂う冬の銀座で、レトロな場所、老舗店、新しいランチスポットめぐり
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創業118年の老舗文房具専門店「銀座 伊東屋 本店」
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店頭にはおなじみの赤いクリップの看板が

まず初めに訪れたのは銀座のメイン通り・中央通りに店を構える「銀座 伊東屋 本店」。こちらは1904(明治37)年の創業以来、銀座で愛され続けている文房具の専門店です。大きな赤いクリップが目印の自社ビルは12階建てで、高級筆記具から事務用品、画材や直輸入のステイショナリーなど、幅広い商品が取りそろえられています。

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(左上)4F「Carry」ノートクチュールで作れるノート1600円~/(右上)色とりどりの万年筆にうっとり/(左下)2F「Share」ではその場で手紙を書いて投函できるデスクとポストを用意/(右下)12F「Cafe Stylo」ではサラダやハンバーガーなどが味わえる

2015年6月のリニューアルオープンで、フロアが一新。フロアごとにテーマが設けられ、“モノを買う店舗”からさまざまな体験のできる“過ごせる店舗”へと生まれ変わりました。
はがきや便箋を購入し、その場で手紙を書いて投函できたり、オリジナルノートをオーダーできたり、さらにビル内で栽培された野菜を味わえるカフェレストランがあったりと、お楽しみが盛りだくさんです。新しい年を迎えたのを機に、お気に入りの文房具を探して、一新してみるのもおすすめですよ。

体にやさしい韓国の家庭スープ料理「たらちゃん」でランチ
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店内にもセンスが光る。透かし彫りされたペンダントライトがきれい

文房具探しを満喫したあとは、東銀座駅方面へ足を延ばし、「たらちゃん」でランチ。こちらは韓国で家庭料理として親しまれる「プゴク」を味わえる日本初の専門店です。「プゴク」とは昆布や鰹節でとった出汁にプゴ(干し鱈)を入れて煮込んだスープで、あっさりした味わいながら栄養たっぷりで、“美肌のスープ”とも呼ばれています。店内は落ち着いた雰囲気で、カフェのようにおしゃれな空間。店主は元々飲食店の備品コーディネーターをされていたそうで、食器も海外からお気に入りのものを取り寄せるなどこだわりが光ります。

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「プゴク」1200円

「たらちゃん」のメニューは「プゴク」の1種類のみ。プゴクに水キムチ、ご飯、白菜&ネギのキムチ、アミの塩辛がセットになっています。注文が入ると小鍋に移したスープベースに溶き卵と凍り豆腐を入れて、一人前ずつできたてを提供してくれます。アツアツのプゴクをひと口飲んでみると、優しい味わいながらも出汁の風味がしっかりと効いていてとっても美味。ごろごろと入ったプゴの歯ごたえが楽しく、噛むと、鱈の旨味が広がります。滋味あふれるスープが体中にしみわたっていくようで、この時期にぴったりの味わいです。

老舗書店併設の「CAFÉきょうぶんかん」でティータイム
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自然光が差し込む明るい店内。ミニギャラリーでは作家の作品の展示販売も

あったかスープでお腹を満たした後は、静かなカフェでちょっとひと休み。和光や三越などが建ち並ぶ銀座中央通り沿いの老舗書店「教文館」ビルの4階にある「CAFÉ きょうぶんかん」へ向かいます。1933(昭和8)年に建てられたレトロなビルを上がると、店街の喧騒とは無縁な静かな空間が広がっています。店内はやわらかな灯に包まれ、窓辺のカウンター席からは銀座の街を眺めることができます。

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ばらの花型ケーキ320円、きょうぶんかんブレンド740円 セットは920円

店内では、作り手から直接取り寄せるこだわりの手作りスイーツが味わえます。こちらは「ばらの花型ケーキ」。北海道産の自然卵、小麦粉、バターを使って作られた素朴な味わいで、お店のイチオシメニューです。合わせて味わいたいのが「きょうぶんかんブレンド」。中深煎りのドリップコーヒーで、やさしい甘さのケーキとよく合います。お店へは1~3階の書店で購入した本を持って訪れる人も多いとか。本を片手に素朴なおいしさのハンドメイドのスイーツを味わえば、時がたつのを忘れてほっとひと息つけますよ。

華やかなお菓子を贈り物に「銀座菊廼舎 銀座本店」
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特撰缶JAPAN(小缶)2700円

カフェでひと息ついた後はおみやげを探しに、中央通りの一本東側にあるあづま通りにある「銀座菊廼舎 銀座本店」へ。創業130年を越えるこちらの店の名物は、見た目も美しい「冨貴寄」です。おめでたいモチーフをかたどった小さくてかわいらしい和風クッキーや干菓子などが盛り込まれた冨貴寄は、華やかな見た目から贈り物としても親しまれています。

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(左上)赤缶(左)1512円/(右上)風呂敷づつみ 小270円、大864円/(左下)「にゃんにゃん」白猫、黒猫 各756円/(右下)練り切り(奥)432円~、大徳寺まんじゅう(手前)270円

日本らしいモチーフいっぱいの「特選缶JAPAN」や、おめでたいモチーフが詰まった「赤缶」など、「冨貴寄」の種類もさまざま。さらにメッセージプレートやカラフルな風呂敷など、贈答用のアイテムも豊富で、プレゼントを選ぶのにもぴったりなお店です。本店では限定の生菓子や、手軽に楽しめるジップ付きパッケージの冨貴寄も販売してます。銀座の街で長年愛される銘菓をぜひ味わってみて。

路地裏にたたずむ知る人ぞ知る「豊岩稲荷神社」へ
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朱色ののぼりが目を引く。路地はすれ違うがやっとの細さ

おみやげを買ったら、また少し街を散策。すると銀座七丁目交差点にほど近い路地裏に、小さな神社を見つけました。朱色ののぼりを目当てにビルの隙間を抜け、路地を進んでいくと小さな社がありました。知らなければ素通りしてしまいそうなこちらの「豊岩稲荷神社」、実は知る人ぞ知る人気のパワースポット。江戸時代初期からこの地に鎮座し、昭和には歌舞伎役者の市川羽座衛門をはじめ、多くの芸能関係者が参拝に訪れたといいます。特に縁結びにご利益があるといわれ、恋愛成就を願う女性たちが足繁く通うそうです。

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赤い前掛けをして並ぶ姿がかわいらしい

豊岩稲荷神社のご祭神は稲荷神(倉稲魂命(うかのみたまのみこと))。神社の社には稲荷神の使いとされる狐たちが鎮座しています。通常は扉が閉じられているそうで、祭礼の時などに開放されます。二体の間にはきちんと賽銭箱も置かれ、像のかたわらには小さな祭壇があり、お神酒が備えられていました。周囲はとても静かで、心が落ち着く雰囲気。ここが銀座であることを忘れてしまいます。同じビルの地下一階に社務所があり、こちらではご朱印やお守りなどを授与しています。気になる人は声をかけてみて。

老舗ビヤホールで夕食「ビアホールライオン銀座七丁目店」
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天井が高く広々としたホール

お参りが済んだら、そろそろ夕食の時間。今日のディナーは1934(昭和9)年に創建された「銀座ライオンビル」1階にある「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」で。創建当時の姿をほぼそのまま残し、現存する日本最古のビヤホールとして人気を集めているお店です。
内装のコンセプトは「豊穣と収穫」。大麦や葡萄をモチーフにした装飾が施され、ゆったりお酒を楽しめるような温かい雰囲気を創り出しています。80年以上もの間 銀座の歴史を伝える歴史的建造物として親しまれてきたことから、2022年2月には国の登録有形文化財(建造物)にも認定されました。

洗練された雰囲気漂う冬の銀座で、レトロな場所、老舗店、新しいランチスポットめぐり
手前から時計回りにビヤホールのソーセージ盛合せ3278円、LIONチキンの唐揚げ4個1078円、サッポロ生ビール 黒ラベル小グラス605 円、ビヤホールの煮込み1188円 ※メニューの内容や価格は変更になる場合あり

老舗ならではのレトロで重厚な雰囲気のなかで味わえるのが、自慢の生ビール。カウンターには熟練の注ぎ手が常駐し、「伝統の一度注ぎ」で格別な一杯を提供してくれます。さらにビールと一緒に味わいたいフードメニューも充実しています。北海道ポークを100%使用し、肉の旨味が感じられるジューシーな味わいの「ビヤホールのソーセージ盛合せ」やサクッとした衣が特徴の「LIONチキンの唐揚げ」など、どれもビールによく合う味わいです。建築美を堪能し、おいしいビールと食事を味わって一日を締めくくりましょう。

いかがでしたか? 洗練された個性豊かな店が集まる銀座エリア。華やかな冬の街を楽しみながら、のんびりとおさんぽしてみてくださいね。

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