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interview 福本莉子

  • 2022.12.23

「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から福本莉子さんのインタビューをお届けします♪

Profile

2000年生まれ、大阪出身。2016年に第8回「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリ、集英社賞(セブンティーン賞)を受賞。2021年放送のドラマ「消えた初恋」(テレビ朝日)では、「第31回年間ドラマ大賞2021」助演女優賞に、「第110回ドラマアカデミー賞」助演女優賞を受賞。映画「屍人荘の殺人」、「映像研には手を出すな!」、「20歳のソウル」、「今夜、世界からこの恋が消えても」など、話題作への出演多数。

国や民を守る強さのなかに潜む孤独な感情に共感を覚えた

シリーズ累計発行部数は3000万部を超え、アニメも大人気の『転生したらスライムだった件』。第一話で命を落とした主人公の転生後の姿はまさかのスライム。しかも、従来のスライムのイメージを覆すような知性や人間らしさを宿し、日に日に成長していく姿を見守るファンはみるまに増え、連載開始から5年後にはテレビアニメ化が決定。そして、同作初の映画化となる『劇場版転生したらスライムだった件紅蓮の絆編』が全国の劇場で封切となった。同作で初お目見えとなるオリジナルキャラクター・トワを演じる福本莉子さんに、作品に対する想いを伺った。

― 人気作品の劇場版にお声がけいただいたときの気持ちを聞かせてください。

「びっくりしました。周りはプロの声優さんたちなので心配な気持ちもありましたが、その中でトワを任せていただけるのは、やっぱりすごくうれしかったです。私は、声優さんのようにキャラクターによって声を使い分ける技術は持っていないので、トワのイメージに合っているという理由で選んでいただけたことは運命だと思いました」

― 強さとやさしさを兼ね備えたトワは福本さんのイメージにぴったりですが、ご自身でも、トワに共感する部分はありましたか?

「ラージャ小亜国の女王として国と民を守っているトワの姿は、私の目にもすごくかっこよく映りましたが、実は孤独なんじゃないかなと思えるシーンも描かれていたことで共感を覚えました。(主人公の)リムルが仲間たちと楽しそうにしている姿を目の当たりにして、羨ましそうな表情を覗かせるシーンもそうですし、女王としてのプライドもあるから、なかなかみんなと友だちのように仲良くはできないけれど、十代の少女だしきっと寂しさも感じていますよね。私もプライベートではひとりでいることが多いので、そういう部分に自然とシンパシーを感じました。といっても、最近は友だちに頼るという技も身につけてきたんですけどね(笑)。でも、基本的にはどんな悩みもでも、最終的には自分で解決するしかないから、トワみたいにひとりで抱え込んでしまうことが多いかもしれません」

― では、収録時もすんなりと役に入れた感じですか?

「声優のお仕事をさせていただくのは4年ぶりだったのですが、やっぱり難しいなと感じました。生身の人間が演じるお芝居とは違って、全部音声にしないといけないところは本当に大変。たとえば、アクションシーンの緊迫感を声で伝えなければならないのはアニメならでは。台詞に関しては、大きめの効果音が入る予定の箇所は、それに負けないように声を出してほしいとのオーダーもありましたし、俳優としての演技とはまた違う難しさを感じました」

― 稽古にも時間をかけられましたか?

「練習用の動画を用意していただいたので、それを観ながら自宅で繰り返し練習しました。声優さんの声を聴きながら動画を観て、セリフのタイミングや掛け合いの秒数を全部台本に書き写すところからスタートしました」

― 劇場版でラージャ小亜国での出来事が描かれることによって、テンペストを外からの視点でも観ることができるのはひとつの醍醐味ですが、福本さんは、『転スラ』そのものの魅力はどんなところにあると感じましたか?

「登場人物がみんな魅力的ですし、なによりリムルがとても強いのが魅力です。現実世界だと絶対あり得ない技とか繰り出しますし(笑)。私もすぐにファンになりましたが、幅広い世代の方に愛されているというのも納得です。今回の劇場版に関していうと、トワとヒイロ(オリジナルキャラクター)の絆をはじめ、いろんな“絆”が描かれていることに注目してほしいです。それに、おなじみのキャラクターと劇場版で初めて登場するキャラクターとのつながりもしっかり描かれているから、“あそことここがこんなふうにつながっているのか!”という、発見も楽しんでもらえると思います」

― トワはヒイロと出逢ったことで大きく成長しましたが、福本さんも、これまでの人生で一回り大きく成長したなと感じた経験はありますか?

「高校生のときに、初舞台にして初ミュージカルで初主演というお仕事をいただいたことが大きな転機となりました。私の前に事務所の先輩、上白石萌歌さんが主演されていた作品で、私も観客として観ていただけに、その後、自分が演じることになったことに驚きましたし、すごく大きな壁に感じられました。それでも、半年間稽古を積んで最後までやり遂げることができたことで、大きな自信と責任感、達成感を味わうことができました」

― 最後に、女優として躍進し続けるなか、美容や健康維持のために続けていることを教えてください。

「運動して汗を流すことや、食事では補えない栄養素をサプリメントで摂取することは心がけています。でも、一番は睡眠ですね。睡眠時間をしっかり確保することは大事だと思っています。それと最近は“ビオスチーム”にハマっています。身体の芯から温まりますし、デトックス効果も期待できるので、ぜひ試してほしいです」

『劇場版転生したらスライムだった件紅蓮の絆編』

原作/川上泰樹・伏瀬・みっつばー「転生したらスライムだった件」

(講談社「月刊少年シリウス」連載)

ストーリー原案/伏瀬 監督/菊地康仁 脚本/筆安一幸

声の出演/リムル:岡咲美保、ヒイロ:内田雄馬、トワ:福本莉子 他

公開/大ヒット上映中!

配給/バンダイナムコフィルムワークス

PHOTO / Hirohiko Eguchi (Linx.)

STYLING / Marie Takehisa

HAIR&MAKE / Yoko Fuseya (ESPER)

TEXT / Reiko Matsumoto

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