実写版『リトル・マーメイド』監督、アリエル役への黒人起用に「意図はなかった」

実写版『リトル・マーメイド』で監督を務めたロブ・マーシャルが、ハリー・ベイリーを主役に抜擢したことについて明かした。（フロントロウ編集部）

2023年に公開される実写版『リトル・マーメイド』

2023年に創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー社が、節目の年に世界に贈る期待作『リトル・マーメイド』。9月にカリフォルニア州アナハイムにて開催されたディズニー最大のファンイベント「D23Expo 2022」にてティザーが初公開され話題に。

実写版『リトル・マーメイド』で主人公のアリエルを演じるのは、シンガーのハリー・ベイリーだが、ハリーがアリエル役に起用された時には、反発も多かった。というのもアリエルは人魚というフィクションの生き物なのだが、アニメーション版では白人だったため、黒人であるハリーの起用に納得がいかないと思った人がいたから。

これには実写版『白雪姫』で白雪姫を演じるレイチェル・ゼグラーが反論するなどしてきた。

『リトル・マーメイド』でなぜハリーをアリエルに抜擢したのか、監督のロブ・マーシャルがその理由をEntertainment Weeklyで明かした。

世間ではポリコレを意識しすぎなどの声が挙がっていたが、ロブはハリーをアリエル役に抜擢したのは「何の意図もなかった」よう。数多くの志願者たちを見てきて、アリエル役にぴったりだったのが、たまたまハリーだったようで「私たちはただ、この役に最適な俳優を探していただけなのです。（アリエル役を探すために）すべての人と、すべての民族を見ました。その目的は、『信じられないほど強く、情熱的で、美しく、賢く、利口』で、『情熱と喜び』を持つことができる人を見つけることでした」と語った。

黒人のディズニー・プリンセスが少ないなかで、『リトル・マーメイド』の予告編を見た黒人の子どもたちが自分と同じような女性がプリンセスを演じているのを見て大喜びする姿が世界中で話題になった。これについてロブは「このようなキャスティングが世界にとっていかに重要であるかを知り、とても感動しました」とコメントした。（フロントロウ編集部）