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【北川景子】30代はプレッシャーとの戦い。悩む自分を許せるように

  • 2022.12.22

30代はプレッシャーとの戦い。悩む自分を許せるように

20代の頃は、「30代になったら仕事が楽しくなるよ」と働く先輩たちからよく聞いていたんです。私自身も仕事が楽しくなってきた頃だったから「バリバリ働いてキャリアを積むぞ!」と意気込んでいたけれど実際に30代を迎えてみたら、一つ一つの仕事に対する責任やプレッシャーがより大きくなっていることに気づきました。

中堅になったことで「できて当たり前でしょ」と思われたり年下が増えてきたスタッフや共演者との接し方に戸惑ったり。正直、立ち止まってしまう瞬間もあったんです。でも、仕事をしていようといまいと、子供がいようといまいと、30代の女性はみんなそれぞれのプレッシャーと闘っている。年齢を重ねても悩みはなくならないことに気づいたら悩む自分を許せたし、悩むことに悩まなくなりました。

とにかく目の前の出来事に一生懸命に取り組む。そして、変なプライドは捨てて、わからないことは素直に聞く。いくつになっても結局、対処法は変わらない気がします。

北川景子さん

まずは自分から心をひらくこと。人付き合いの考え方も変わりました

子供の頃から心配性で、つい悪いことを考えてしまうタイプ。石橋を叩いて叩いて、さらに叩いてからじゃないと渡れない性格でした。

ものすごく人見知りだから、共演者に話しかけたくても「迷惑だと思われるかな」と遠慮してやめてしまうことが多かったんです。私の中では気配りや遠慮だったのに、「クール」とか「近寄りがたい」とか誤解されてしまうことが多かったんですね。それはもったいないと思ったし、ちょっとずつ勇気を出して遠慮せずに話しかける練習をしてみたんです。

おかげでコミュニケーションを取ること自体が怖くなくなったし話さなきゃわからないことがいっぱいあることにも気づいた。近寄りがたいと思われるような壁を作っていたのは「あ、自分だったのか!」みたいな発見があったりして(笑)。

私は完璧でも器用でもまったくない。でも、練習次第で苦手は克服することができる。その気づきは大きかったです。

北川景子さん

北川景子/Keiko Kitagawa
1986年8月22日生まれ、兵庫県出身。2003年に俳優デビュー。近年の主な出演作はドラマ「リコカツ」、映画「キネマの神様」、「大河への道」、「ラーゲリより愛を込めて」など。2023年はドラマ「女神の教室〜リーガル青春白書〜」、NHK大河ドラマ「どうする家康」に出演。

【INFORMATION】

2023年1月9日(月)スタート
北川さん主演ドラマ『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』

北川景子さん主演ドラマ「女神の教室~リーガル青春白書~」
©フジテレビ

法科大学院に実務家教員として派遣された裁判官の柊木雫は、法律だけでなく、人を知ることの大切さを学生たちに教えていく。「置かれた場所で頑張る姿は、私自身の信条にも通じること。働く女性に共感してもらえると思います」フジテレビ系にて2023年毎週月曜21時〜

撮影/中村和孝 ヘアメイク/板倉タクマ(nude.) スタイリング/林 峻之 取材・文/松山梢

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