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「桜皮」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は?

  • 2023.3.20
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月日が経つのもあっという間、もう春ですね。

この時期は「桜」を見てゆっくり過ごしたい、そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

さて、今回はそんな「桜」が含まれる難読漢字「桜皮」をご紹介します。

「桜皮」の読み方!

そのまま「さくらがわ」「おうひ」と読んだものの「流石に簡単過ぎるかな…」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実はそちらも正解なんです。

ただ、読み方はもう1つあります。こちらは「桜皮」の字面から当てることは難しいかもしれませんね。

ヒントをお伝えすると、もう1つの読み方は3文字となっています。別表記の「樺」と併せてお考えください!

どうでしょう、答えの見当はつきましたか?

それでは、正解を発表します。

正解は「かにわ」でした!

「桜皮」について

読み方のうち「さくらがわ」は「桜の木の外皮」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)を、「おうひ」は「桜の樹皮の内皮」(出典:『デジタル大辞泉』小学館)を表します。「桜皮」という字面そのままの内容のため、覚えやすいのではないでしょうか。

ただ、残る「かにわ」に関しては違うみたい…。辞書で確認してみましょう。

かにわ かには【樺・桜皮】
〘名〙 (上代においては、舟に巻いたり、種々の器物に張ったり、曲げ物などを縫い合わせたりするのに用いられた樹皮をいう)
① 植物「うわみずざくら(上溝桜)」の古名。また、その樹皮。
② 植物「うだいかんば(鵜松明樺)」の古名。また、その樹皮。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

「上溝桜(うわみずざくら)」「鵜松明樺(うだいかんば)」の古名、またはその樹皮とのことですが…そもそもどんな植物なのかご存知ない方もいらっしゃるかと思います。

前者はバラ科の落葉高木、なんでも「晩春、葉よりあとに、白色の小花を多数つける」(出典:『デジタル大辞泉』小学館)そうなんです。

私たちのよく知る「桜」は花が咲いた後に葉を付けるかと思います。大きな違いですので、ぜひ覚えておいてくださいね!

また、後者はカバノキ科の落葉高木です。他の植物とは違い、「鵜松明樺」は「油を含んでいて水に濡れてもよく燃える」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)とのことです。水に濡れてもよく燃える植物があるなんて、びっくりしてしまいますね!