透明感がすごすぎる♡【女優・広末涼子さんインタビュー】年を取ることに恐れはない

年齢とともに透明度が上がり輝いていく……。そんな奇跡の人・広末涼子さんの美の源泉を探っていくと、女性としても人としても刺さる〝ヒロスエ語録〟が続々。1文字も逃さず読み込んでください！

何ごともあまり決めつけずルーティンも作らない

ーーオーラというより、ふんわりとベールをまとっている感じ。カメラの前に立つと、柔らかな光に覆われたような天然のソフトフォーカスがかかり、大げさでも何でもなく本当に神々しい。広末涼子=透き通ったイメージがあるけれど、透明感の最上級は女神感なのかもしれない。たくさんの美しい人たちを見てきたが、別格なものに触れた気がしてちょっと鳥肌が立った。

「透明感は自分では意識したことはないですね(笑)。でもまっさらでいたいとは思っています。あまり色がつきすぎると『この人をこんな色で染めてみたい』と思ってもらえなくなって女優としてもったいないし、つまらない。なるべくセルフプロデュースをしすぎず、どんなものにも応えられる人間で在りたいですね。だからこそ何ごともあまり決め付けすぎないようにしていて、ルーティーンも作らないようにしています。やらなきゃだめなことがあると、もしできなかったときに『やらなかったからダメだった』とプレッシャーになって、縛られたり、ネガティブなことにもつながる気がするんです」

ーー日々のケアの積み重ねてで「美人」は作られるもの……という概念が真っ向から覆される(笑)。決めごとを作らないのは、あえてこだわりを持たないということ？

「そうなんです。主人にも『こだわりがないね』って言われたことがあって。女優はこれしか食べないとか必ずこれをやるとか、決まりがいっぱいあると思っていたみたいです(笑)。でも、私はこだわりがないぶん苦手なものもなくて。そのおかげで『できません』という言葉をあまり使わないですんでいるかもしれません。とりあえず『それもいいかも』『これもおいしい』ってなんでも楽しめる自分がいるので、これはこれでいいのかなと思っています(笑)」

ーー広末さんは現在42歳(！)。時空、超えちゃいました?と、本気で聞きたいぐらい、ビジュアル含めミラクルな存在だけど、本人は年を重ねることも「楽しみ」だと言う。

「40代になると10代や20代30代の頃に見えなかったものが見えてくる。視点や視野が変わってくるんですね。でも、50代60代になって今の自分を振り返ったら、「まだまだだったな」「若かったな」と感じるかもしれません。年齢を重ねれば重ねるほど、人生の選択肢の幅は広がっていく。これからももっと自分の生き方や楽しみを選んでいけるって考えたら、絶対楽しいですよね」

ーーでは、年を取る恐れはまったくないのだろうか？

「例えば徹夜した翌日は平気でもその次の日に疲れちゃったり、若い時は寝ないで仕事しても大丈夫だったのに今は顔に出ちゃったりとか、体力的なことはいろいろあります(笑)。映る仕事なので、そういう変化は嫌でも感じてしまうけれど、それ以上に豊かさとかつながりとか絆をもらっているので年を取ることに恐れはなくて。ウェルカムだし、迎え入れていきたいです」

Profile

広末涼子(ひろすえりょうこ)

1980年7月18日生まれ。1995年女優デビュー。数々のドラマや映画、舞台出演の他、歌手としても活動。来年はNHK連続テレビ小説「らんまん」に出演予定。

掲載：美人百花2022年11月号「幸福美女図鑑」

影/中村和孝 スタイリング/道端亜未 ヘアメイク/倉田明美(THYMON inc) 取材・文/若松正子