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中毒110番って? 「赤ちゃんの誤飲事故」緊急対処のポイント

  • 2015.11.10
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【ママからのご相談】

7か月の子どもをもつ母親です。最近、何か目の前に物があると、すぐに手を伸ばしてつかみ、口に持っていきます。小さいものは近くに置かないよう気をつけてはいますが、これからどんどん動き回る時期なので誤飲をしないか心配です。 万一誤飲してしまった場合、どうしたら良いのでしょうか?

●A. 意識があればまずは応急手当を。重篤ならすぐに救急車で病院へ。

こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。

私にも近い月齢の子どもがいるため、誤飲を心配されるお気持ちはよくわかります。活発に動くようになったり好奇心が強くなることは成長の証とはいえ、その分目が離せなくなってきますよね。

事故が起こらないことが一番ですが、もしも誤飲してしまった場合、意識があり、脈拍や呼吸に異常がなければまず応急手当をします。意識のない場合や、けいれんなどの症状がみられたら、ただちに救急車を呼びましょう。

●家庭でできる応急手当とやってはいけないこと

誤飲事故が起こった際、家庭でできる応急手当や、やってはいけないことについてお伝えします。まずは口の中に誤飲したものが残っていれば取り除きます。可能であれば口をすすいだりうがいをしてもらいます。

「すぐに吐かせた方がいいのでは?」と考える方もいると思いますが、無理に吐かせようとすると、吐物が気管に入ってしまうリスクがあり危険です。また、石油製品(灯油・マニキュア・除光液・液体の殺虫剤など)、容器に酸性またはアルカリ性と表記されているもの(漂白剤・トイレ用洗浄剤など)、防虫剤のしょうのうなどは、吐かせることで症状が悪化するため、絶対に吐かせないようにしましょう。

容器に酸性またはアルカリ性と表記されているもの(漂白剤・トイレ用洗浄剤など)、界面活性剤を含む製品(洗濯用洗剤・台所用洗剤・せっけんなど)、石灰乾燥剤や除湿剤などは粘膜に刺激を与えるため、牛乳や水を飲ませましょう。刺激を和らげる効果があります。

一方で、石油製品(灯油・マニキュア・除光液・液体の殺虫剤など)、たばこ、防虫剤のしょうのうなどを誤飲した場合は、飲ませることで症状が悪化する可能性があるため、何も飲ませないようにしましょう。

●判断に迷ったら医療機関や“中毒110番”に相談を

応急手当について事前に調べていたとしても、いざ誤飲の事故が起こると慌ててしまうもの。判断に迷ったら医療機関に相談しましょう。また“中毒110番”に電話をしても良いでしょう。応急手当について知りたいとき、受診すべきかわからないとき、応急手当をしても症状がおさまらないときなど、下記の“中毒110番”で相談してみましょう。いずれも情報提供料は無料です。

・大阪中毒110番(365日・24時間対応)

072-727-2499

・つくば中毒110番(365日・9時~21時対応)

029-852-9999

・たばこ専用電話(365日・24時間対応)

072-726-9922※テープによる一般市民向けの情報提供

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いかがでしたか。今回は万一に備え対応方法をお伝えしましたが、もちろん予防に努めることも大切です。寝返りやハイハイの時期は、主に床にある物に配慮すれば良いですが、つかまり立ちやよちよち歩きを始めると、目線の高さにある物にも注意する必要があります。赤ちゃんの日々の成長に合わせ、対策を考えていけると良いですね。

【参考リンク】

・誤飲事故 | 日本赤十字社(http://www.jrc.or.jp/activity/study/safety/mistake/)

●ライター/aco(フリーライター)

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