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老ける原因!「ガチガチ血管」を注目成分で柔らかく若返らせる方法

  • 2015.11.10
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ここ数年、“アンチエイジング”に効果のある物質として注目を集めている“NO(エヌオー)”をご存知ですか? 大人女子はぜひとも取り入れたい物質ですが、なんと30歳を過ぎるとNOをカラダが生成する能力が低下してしまうのです。

そこで今回は、予防医療推進協会の理事長を務める筆者が、NOとは“そもそも何か”、そしてどのようにしたらNOを“増やすことができるのか”についてご紹介したいと思います。

 

■「血管を若返らせる」物質NO(エヌオー)とは

NO(エヌオー)と言われてもピンとこない人でも“一酸化窒素”といえば聞いたことがありますよね? 一酸化窒素というと“フリーラジカル”“大気汚染の原因物質”といったどちらかというと人体に有害なイメージを思い浮かべる方も多いかもしれません。

しかし、実はNOは“誰の身体にも”存在しています。しかも、血管外壁の筋肉細胞に働きかけ、柔軟性を持たせてくれる働きあることが分かっています。つまり、加齢とともに硬くなった血管を“しなやかな若々しい血管”に戻してくれる物質だったのです!

 

■アンチエイジング効果も!NOの働きはいろいろ

血管に柔軟性が出ることで、血行が良くなり、冷え症や肩こり、腰痛の緩和の効果を期待できます。

それだけではなく、血液中の血小板が血管内で固まってしまうのを防いだり、LDL(悪玉)コレステロールが酸化して血管に付着するのを抑制するため、近年若年化が懸念されている脳卒中や心筋梗塞などのリスクも低減させてくれます。

さらに、ストレスや睡眠不足、過労などで過剰に分泌されがちな“サイトカイン”というタンパク質の分泌を抑制してくれます。サイトカインは“炎症サイトカイン”とも呼ばれ、40代女性に発症が多いリウマチや辛いアレルギーの炎症の引き起こす物質です。

そして何より、いつまでも若々しく美しくいたい女性には厄介な活性酸素を抑制する働きがあるので、“アンチエイジング”が期待できるだけではなく、30代40代になると急につきやすくなる“腰回りの余計な脂肪の燃焼”まで手伝ってくれるといううれしい働きまであります。

■とっても簡単!NOを増やすためにできること3つ

 

●入浴

40~41℃のお湯に肩までしっかりつかり、約10分。 深部体温が約1度上昇すると血流量が増加し、NO分泌効果を引き出します。

●運動

運動をすると、より多くの酸素が必要になります。そのため血管内の血流量が増加し、血流が血管の内側にある細胞を刺激します。その刺激によってNOが発生します。

●食事

NOはアミノ酸の一種、“L-アルギニン”と“L-シトルリン”を原材料として作られています。さらに抗酸化ビタミンで知られる“ビタミンC”や“ビタミンE”、そして“葉酸”との同時摂取でNOの生産効率がアップします。

“アルギニン”は納豆、湯葉、凍り豆腐などの大豆製品や落花生、鰹節に多く含まれます。そして“シトルリン”はスイカ、きゅうり、ゴーヤなどのウリ科の食品に。“葉酸”はからし菜、ほうれん草、アスパラ、ブロッコリー、焼き海苔、レバーなど様々な食品に含まれています。

ただし、レバーの食べ過ぎはレチノール(動物性のビタミンA)の過剰摂取となってしまう可能性があるため注意が必要です。

 

これから旬を迎えるほうれん草の“ピーナッツ和え”やブロッコリーを鰹節とお醤油で和えるなど、和食を中心にするだけで簡単にNOを増やすことが出来ます。ぜひ生活に取り入れてみてくださいね!

【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

【画像】

※ racorn / shutterstock

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