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究極の非日常感を味わう。地上345m【東京スカイツリー(R)】でいただく絶品フレンチディナー

  • 2022.12.19

東京スカイツリーの天望デッキにある【Sky Restaurant 634(スカイレストラン ムサシ)】は、地上345mからの絶景が楽しめるフレンチレストラン。夜景を眺めながらのディナーでは、究極の非日常を味わえます。まさに空の上の美食体験です。

東京を見下ろす夢のディナー

日本を代表するランドマークのひとつ、東京スカイツリー。天望デッキやさらに上の天望回廊など、すでに昇った人も多いはず。でも天望デッキでのディナーを体験した人となると、まだ少ないと思います。ここでは地上345mメートルでいただく、夢のようなディナーを紹介します。

究極の非日常感を味わう。地上345m【東京スカイツリー(R)】でいただく絶品フレンチディナー

▲天望デッキのスカイレストラン ムサシは、三層ある窓のうちの真ん中の階に位置します

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▲ムサシの名前は、東京スカイツリーの最高地上高634mから命名

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▲東京の夜景を見下ろす店内は、すべての席が特等席

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▲景色を存分に楽しめるカウンター席もあります

スカイレストラン ムサシに来店するには東京スカイツリー展望台入場券が必要になります。またディナータイムは10歳以上の年齢制限があります。

上質なフレンチを厳選されたワインで

レストランでは2種類のコース料理を用意したランチと、3種類のコースがそろうディナーがあります。今回紹介するディナーでは、ソムリエが選んだペアリングワインをいただきながら上質なフレンチを楽しみました。

乾杯のシャンパーニュは、アンドレ・クルエの「ザ・V.6 エクスペリエンス ブリュット」。黒ブドウのピノノワールだけを使い、6年という長い熟成期間を経たグランクリュは、香りや味わいも複雑で、熟成したブドウの濃い風味を楽しめます。ラベルのロケットには“飲み手を新たな高みへ連れて行く”という意味が込められていて、地上345mのディナーにピッタリのチョイスです。

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▲窓の絶景を楽しみながら、乾杯のシャンパーニュは「ザ・V.6 エクスペリエンス ブリュット」

アミューズは、左がシェフのスペシャリテで、キャビアをトッピングしたヴィシソワーズのアイスクリーム。さらにレストランで調合したスパイスで造られた自家製のスモークソーセージ。インドのお菓子「パニプリ」には、春菊のジュレを詰めていて、コクのある後味を楽しめます。そして赤ピーマンのムースは爽やかな酸味のトマトソースでいただきました。

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▲アミューズは、ヴィシソワーズのアイスクリーム キャビア添えなど4種

さらにアミューズと共に東京の地酒をいただきます。福生に本社工場を置く田村酒造場の「特別純米 東京和醸」は、ラベルに桜と東京の街並みが描かれ、ワインのような軽やかさと適度な酸味、主張しすぎない控えめな味わいで料理をひきたてます。酸味のある料理にはシャンパーニュが、甘い料理には「東京和醸」がとてもよく合いました。

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▲アミューズとのペアリングは東京の地酒「特別純米 東京和醸」

ちょうど自家製のキャビアを作るとのことで、普段は提供されない特別メニュー「チョウザメのスープ」をいただくことができました。チョウザメの骨だけで出汁をとったスープは、ハーブの香りがほのかにする、身体に優しく染みこむような味わいでした。

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▲珍しい「チョウザメのスープ」を運よく試食

冷たい前菜は「フォアグラとトリュフのマーブル仕立て」。なめらかでまったりとした味わいのフォアグラをセロリラブ(根セロリ)で巻き、さらにキャベツで巻いて仕上げてあり、トリュフのソースのほのかな塩味でいただきます。添えられた甘いリンゴのコンポートがアクセントになっていました。

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▲「フォアグラとトリュフのマーブル仕立て」

フォアグラの産地として知られるフランス・アルザス地方。ペアリングしたのは、同じアルザス地方で栽培されるゲヴュルツトラミネール種の、甘さを増した遅摘みのブドウで作った「ルールマン・ディランジェ」。花やライチの香りがする黄金色のワインは、フォアグラの濃厚な旨味とほのかな甘味に合わせた絶妙なチョイスです。

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▲甘口の「ルールマン・ディランジェ ゲヴュルツトラミネール ヴァンダンジュ タルディヴ」は、フォアグラのパテと合わせます

温かい前菜は「タラバガニのオーモニエール」。オーモニエールとはフランス語で巾着という意味。丸ごとボイルした活けのタラバガニを、シイタケやポロねぎとともにクリーム煮にして、パートフィローという薄い生地で巾着状に包んで焼き上げます。レモンが香るクリームソースのさっぱりとした酸味をアクセントに、パリパリの食感を楽しみました。

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▲温前菜「タラバガニのオーモニエール」

「タラバガニのオーモニエール」に合わせたのは、エレガントな果実味と豊かな味わいの白ワイン。オーストリア原産のグリューナー ヴェルトリーナー種を100パーセント使ったヴェスリの「シェンケンビヒル 2017」です。畑に住む生き物たちも尊重する自然農法を採用して、ラベルにはブドウ畑の巣箱を利用する渡り鳥ヤツガシラが描かれます。

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▲オーストリアの白ワイン「ヴェスリ シェンケンビヒル グリューナー ヴェルトリーナー」

本日の魚のポワレは、鮑、北寄貝、タイラ貝のソテー添え。出汁で煮込んだ蕪の上には白身魚が乗り、鮑とホッキ貝と平貝が盛り付けられて、貝の出汁とクリーム、バターで作ったソースがかかります。

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▲「本日の魚のポワレ 鮑、北寄貝、タイラ貝のソテー添え」

魚のポワレに合わせたのは、ブルゴーニュのドメーヌ、ブセイ・ローランの「モンテリー ブラン」。赤が有名なモンテリーでは希少なシャルドネのワイン。クリームソースと繊細な魚介の味を引き立ててくれました。

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▲2020年の「ドメーヌ・ブセイ・ローラン モンテリー ブラン」

選べるメイン料理

メイン料理は4種類から1皿選べるプリフィックススタイル。2022年11月のメニューは、「国産牛テールの赤ワインプレゼ」と「とちぎ和牛“匠”のポワレ ペリグーソース」、「真ガモのロースト 下仁田ネギのプレゼ」、そしてスペシャリテの「小鳩の塩パイ包み焼き」を用意。ワインも料理に合わせて選ばれます。ここでは「とちぎ和牛のポワレ」と「小鳩の塩パイ包み焼き」を紹介します。

栃木県のブランド牛でA5ランクの「とちぎ和牛」の中でもわずか数パーセントのみの最高級霜降り肉“匠”。きめ細かなサシが入ったフィレ肉は、旨味をしっかり感じられるようシンプルに焼き上げます。ナイフがスーッと入る柔らかさで、そのまま食べても美味しいのですが、塩やトリュフ風ソースなど4種類の味付けで楽しめます。

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▲「黒毛和牛 とちぎ和牛“匠”のポワレ ぺリグーソース」

牛肉料理にペアリングするのは2022年の今年、まさに飲み頃になったボルドーワイン「シャトー・ラ・ガフリエール」の2013年製ビンテージ。メルロー90パーセントにカベルネフランがくわわり、肉の旨味を楽しめる、柔らかく繊細な味わいのミディアムフルボディに仕上げています。

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▲上質な牛肉料理に合わせた、今年が飲み頃のミディアムフルボディ「シャトー・ラ・ガフリエール2013」

4種類のメインディッシュの中で、とても興味深い一皿が「小鳩の塩パイ包み焼き」。家禽類の飼育で知られるフランス・ブレス産の小鳩は、胸肉をナスのペーストと合わせ、岩塩入りのパイ生地で包みオーブンで焼き上げた逸品。ゲストの目の前でパイ生地から取り分けるパフォーマンスも見どころ。旨味がギュっと凝縮していて、肉もとても柔らかです。

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▲シェフのスペシャリテ「小鳩の塩パイ包み焼き」

小鳩の産地ブレス地方とも近いローヌ地方のワイン「コート・ロティ バセノン2007」。力強い味わいのシラー種のブドウを使ったヴィンテージは、鉄分を含む小鳩料理に合わせたチョイスです。しっかりとした味わいの赤ワインが、小鳩料理を引き立てました。

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▲小鳩料理とペアリングした「コート・ロティ バセノン2007」

そしてデザートは、フリーズドライの苺とホワイトチョコレートをサンドしたサクっと軽い食感のミルフィーユ。さっぱりとした苺のシャーベットと、爽やかな香りのローズマリーシロップが添えられます。

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▲デザートは「カリカリいちごのミルフィーユ」

ハンガリーのトカイ地方で栽培されるフルミント種のブドウから造られるのは、世界3大貴腐ワインと称されるほどの極甘口。2000年に創業したワイナリー・パトリシウスの「トカイ アスー 5 プットニョス」は“貴腐葡萄5樽分の甘さ”転じて“糖蜜のような甘さ5度”を表す、濃厚な甘味のデザートワインです。

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▲デザートには極甘口の貴腐ワイン「パトリシウス トカイ アスー 5 プットニョス」で

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▲最後の締めはコーヒーと小菓子です

究極の非日常感を味わう。地上345m【東京スカイツリー(R)】でいただく絶品フレンチディナー

▲そして、ここでしか味わえない究極のサイドメニューが大都市東京の夜景です

345mから見下ろす非日常感満点の夜景とフレンチの美食。そして料理を引き立てるこだわりのワイン。東京スカイツリーの【Sky Restaurant 634(スカイレストラン ムサシ)】で、世界中ここだけでしか味わえない景色と料理を、ぜひ一度試してみてくださいね。<text&photo:みなみじゅん 予約・問:Sky Restaurant 634 https://restaurant.tokyo-skytree.jp/>

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