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ヤブイヌとはどんな動物?タヌキみたいなかわいい見た目をした原始的な犬なんです!!

  • 2022.12.18

ヤブイヌは、絶滅した化石種と考えられていましたが、1839年に現生していることが確認された生き物です。 絶滅種と考えられていたものが現生種として見つかったヤブイヌ、その生態や生息域そなどについて見ていきましょう。

ヤブイヌの生息域と生態

 

ヤブイヌはイヌ科の生き物の中でも最も原始的な種と考えられています。 他のイヌ科の仲間よりも上下の大臼歯が1対ずつ少なくなっています。

ヤブイヌの生息域

ヤブイヌが分布しているのは、ブラジルやコロンビア、アルゼンチン北東部にガイアナ、スリナムとパナマ東部、ベネズエラなど南アメリカ大陸の北部の地域です。 森林や草原地帯を生息地としており、特に水辺に好んで生息しています。

ヤブイヌの生態

ヤブイヌの成獣の体長は55~75cm、肩高は30cmほどになります。 長い胴と短めの四肢をしており、小型で丸みを帯びた耳をしていいて、暗褐色の体毛をしているその姿はタヌキのようにも見えます。

ヤブイヌの食性

ヤブイヌや昼夜ともに活動しており、アグーチやアルマジロといった小型の哺乳類や鳥類、ヘビなどの爬虫類、両生類を対象にして捕食活動を行っています。 また、小型の哺乳類だけではなくイノシシの仲間「ベッカリー」や大型のネズミ「カピバラ」、そしてバクといったヤブイヌよりも大きな種を群れで襲うこともあります。

ヤブイヌの特徴

 

泳ぐのが得意

ヤブイヌの足先には水かきがあるため泳ぐのが得意です。 また、胴が長く短い手足という泳ぐことや、深い藪の中を移動するのには最適な体格をしています。 泳ぎや潜水のできるヤブイヌは水中の魚を捕まえて食べることもあります。

単純に泳ぐ、潜るだけではなく、獲物を追い詰める際は水辺に追い込み、水中に逃げ込んで身動きが取れなくなったところを仕留めるというように頭脳的な行動もします。

群れだけど一夫一妻制

ヤブイヌは10~12頭ほどの群れを形成して行動しています。 しかし群れの中で繁殖活動は最上位のつがいの雌雄だけが行います。

一度に3~4頭出産し、産まれた子供の面倒はつがいの雌雄はもちろん、繁殖活動を行っていない個体も含めた群れ全体で見ます。

メスのマーキングは逆立ちしてする

ヤブイヌはマーキングをする際に独特な姿を見せてくれます。 オスは一般的なイヌと同じく後ろ脚を片方上げて行います。

しかしメスは木に向かい逆立ちをすることでマーキングをします。 イヌのマーキングと違い短時間で行いますが頻度は多いので、時間さえかければ目にするチャンスは多いそうです。

まとめ

タヌキにも似た外見、高い音を出す鳴き声、水かきのある足など一般的に知られているイヌとはずいぶん違うのがヤブイヌです。 泳いでる姿やメスのマーキング姿は一度見てみたいですね!

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