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基本は「ご飯と味噌汁」。ドイツにいても、年末年始で忙しくても、これさえあれば大丈夫【日登美のタベコト in Berlin・38】

  • 2022.12.17
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ベルリン在住で6人の子どものお母さん。モデルとして活躍する傍ら「台所から子育て、暮らしを豊かに」をコンセプトに、オンライン講座とウェブサイトを主催している日登美さんによる、「食」からはじまるエッセイです。

色々あった1年、だけどやっぱり「ご飯と味噌汁」

忙しくてもとりあえず米さえあれば! 日本で買いだめした無添加のお茶漬けのもとが大活躍な師走。
いつものお弁当は米を基本に。海苔巻きって本当便利な食べ物。

あっという間に2022年も終わりを迎えようとしています。師走とはよく言ったもので、確かに12月はクリスマスなどの行事もあるし、学期末、年末、忘年会、お掃除に大晦日といろいろ忙しいですよね。

ドイツでもマクロビオティック料理は健在です。忙しい時ほど心身を整えるマクロビ料理が気持ちいい。
今年は日本にも久しぶりに帰国できて、実家で食べた茶碗もりもりの漬物ご飯が最高だった。日本食万歳!

暴飲暴食が気になる時期でもあるし、忙しくってご飯を作れない! なんて悩みも出てくる師走ではありますが、そんな時ほど私は基本に立ち返るようにしています。それはなんといっても、「ご飯と味噌汁」。

ドイツにいると手軽に良質のパンが買えてしまうので、食事を買い食いで済ませてしまうこともできます。もちろんそれも助かるし、いいのだけれど、シンプルにご飯を炊いていただく日本食ってなんだかホッとしますね。

あれこれ手間をかけて作るご馳走など、美味しいものって調理の工程が複雑なものも多いと思います。だけど一方で、調理の工程もシンプルで、時短なものにしみじみ美味しさを感じたりもする。和食の基本も実はシンプルで、ご飯は炊くだけ、味噌汁だって鍋ひとつで簡単にできちゃう。美味しい季節野菜に本物の発酵調味料があれば調理はますます楽になります。意外と見落としがちだけど、メニューを増やしたりあれこれ作ったりに精を出すより、そういうことが日々の暮らしを助けてくれたりします。

しかも和食ってそもそも基本がグルテンフリー。美味しい上に健康的。そんな当たり前が日常の食卓にある日本って本当に恵まれてるなぁ!と改めて感じる今日この頃。こういう文化をドイツでも大事にしていきたいな。

帰国中に食べた「クレヨンハウス」のランチビュッフェも安定のおいしさだった。定食っていいね!
和食をドイツでも紡ぐべく、納豆は手作りしています。

非日常の多くなる年末年始、行事の続く忙しい時ほど、「ご飯と味噌汁」のように、いつもそこにあるものに目が向きます。色々美味しいものもいただいた1年だけど、やっぱり最後はこれだなぁと思う2022年の終わり。みなさんはどんなものを召し上がった1年だったでしょうか? そして心に残る食卓はどんなだったでしょう? 今年も1年お付き合いくださってありがとうございました。

来年も食卓から見える景色を楽しく紡いでいきたいと思います。どうぞ素敵なクリスマス、そして良いお年をお迎えください!

ここは日本?的な我が家の台所風景。やっぱりご飯と味噌汁なんだなぁ。
和食に欠かせない麹も作ってます。こういう所に手をかけると実は料理はうんと楽になるのです。
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