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YOSHIKIさん「40代50代は美しさのつぼみ。これから輝く一番いい世代」

  • 2022.12.16

美STに世界のYOSHIKI様がついに降臨! 静かに激しく、熱くひたむきに。音楽&努力の神と相思相愛なYOSHIKIさん。毎瞬間、最高を更新し続けている彼が美STに語ってくれた「生きること」への真摯な思いは、ともすると周囲や環境に悩んで生きづらさや戸惑い、人生への諦めを抱きそうになる美ST世代にカツを入れてくれるような、目を覚まさせてくれるような、真っ直ぐで真っ当なメッセージです。

《YOSHIKIさん プロフィール》 「X JAPAN」のリーダーとしてピアノとドラムを担当、数々の名曲を世に送り出したロック界のレジェンド。最近では、バンド「THE LAST ROCKSTARS」の活動開始を発表し世界中から反響が寄せられている。 また、YOSHIKIの写真がデザインされた「楽天カード YOSHIKIデザイン」や、日本コカ・コーラ社とのタッグで生まれた「リアルゴールドX/Y」、最強のボーイズグループを世界に発信する「YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X」のプロデュース(オーディションの様子はHuluで独占配信中)、そして自身のワインブランド「Y by YOSHIKI」やシャンパーニュ「Y by YOSHIKI×CHAMPAGNE POMMERY」のプロジェクトなど多岐にわたる活動を精力的に行なっている。

日々どの瞬間も命がけ。 それ以外の生き方はできない

僕にとって「美しく生きる」のは最大のテーマ。でもそれはかっこつけて生きるという意味ではなく、死ぬ直前まで、それこそ生死をかけて最大出力にふりきってアクセルを踏み続けるということ。年代性別関係なく、この世に「生」を授かっている以上、命を全うしないというチョイスはありません。形があるものはいつか必ず旅立つ日が来る。そのときにどう思うか。必ず次訪れる死の瞬間に後悔しない人生を送ることを念頭に置いて生きています。それは僕の仕事だからそうだというわけではないし、何歳だからというのも関係ない。10代でも20代でも50代でも同じだし、どの時点からでも最大限に生きようという気持ち、覚悟が大事なんだと思います。 「努力」は僕のいちばんの相棒であり、それをしなかったら生きられない。努力は絶対に報われる。裏切られることはないと思うんです。とはいえ、努力は急に成果が出るものではありません。でも1ヵ月前1年前10年前の努力が、あるとき急に花開くことがある。地道にコツコツ、積み重ねていくしかないんです。

40代50代は美しさのつぼみ。 輝くのはこれからのいちばんいい時代でしょ?

美ST世代の女性の中には、「自分のことを見てくれる人がいなくて、美のモチベーションを見失っている」という方もいらっしゃると聞きましたが、それは少し違うと思います。だってこの世の中に生きている以上、誰も見てくれないなんてことは絶対ないですから。40代、50代なんてまさにこれからじゃないですか?40歳の方が10年経ってもまだ50歳。 ただ、いくつだからまだまだ大丈夫というわけでもない。どんな素敵な服を着ていても、結局内面が磨かれていなかったらどんな服を着ていても何か違うと思うんです。年齢を重ねれば重ねるほど、内面が外見にあらわれます。内側を磨く努力だけはし続けて欲しい。 美ST世代の皆さんは経験を重ね、内側も強く豊かになってきて、いちばん大事な、輝いている時期にいらっしゃると思う。頑張ってほしいし、応援したいです。 年齢だけでみれば僕も決して若くはありません。でも僕が頑張っていることによっていろんな世代に刺激を与えることができるならと思って、不安な自分に勝てるよう努力しています。僕はよく言われる「人生の折り返し地点」という言葉は好きじゃないんです。だって人生、折り返す必要はないですから。最後息絶えるまでが人生だし、最後の瞬間まで思い切り生ききることが大事だと思います。 ノーベル生理学・医学賞を受賞された山中伸弥先生とは親交があり、以前お話させていただいたときに聞いたのですが、「寿命はどんどん長くなると言われているが、それでも人間は何百年も生きるわけではない」と。ではどうやって生きるべきなのか? それをいつも自分に問い続けています。

幸せだなという瞬間は、ファンの皆さんが喜んでくれたとき

僕の幸せはステージの上にあります。ステージにいるとき、僕は完全に“素”になっています。逆にそれまで練習して準備して頑張ったから、素になれる。コンサート中や作曲しているとき、ある瞬間から自分の指が勝手に動いているような、何かが乗り移っているような感覚になるときがあります。芸術が自分を媒体として何かを表現してくれているような。2017年にカーネギーホールで演奏したときも、ある瞬間から鍵盤の上で動く自分の指を眺めて、自分自身も感動していました。 カーネギーホールに立つのはある種の挑戦でもあったので、そこに行くまではすごく練習したのですが、気づいたら涙を流してて…まるで幽体離脱しているような感じでしたね。それほど練習して努力してコンサートに入り込んで自分を俯瞰で眺められる瞬間は本当に特別なものです。でもそれは自己満足だけではありません。僕の喜びはファンの皆さんが目を輝かせてくれること。 今年はディナーショーとクラシカルコンサート、全23公演を行いましたが、僕の演奏やトークでみんなが喜んでくれる。それが何より嬉しい。人が喜んでくれるとシンプルにとても嬉しくなる。そのことが僕の生きるモチベーションなんです。僕は慈善活動も継続して取り組んでいますが、実はチャリティーは人を救うのではなく自分が救われているものだと感じています。自分にとって大切なライフワークの一つです。

撮影/Maciej Kucia (AVGVST)ヘア・メーク/Takaki Toshihiro (SEED&beauty)スタイリスト/渡辺康裕(7B) 取材/柏崎恵理 編集/伊達敦子

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