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【渋谷】マリー・クワント展@Bunkamura ザ・ミュージアム2023年1月29まで

  • 2022.12.15

渋谷Bunkamura ザ・ミュージアムではマリー・クワント展が1月29日(日)まで開催されています。渋谷 Bunkamuraのビルにはこんなお洒落なディスプレイをみかけます。

出典:リビング東京Web
日本初の回顧展

日本でもコスメ、ファッションブランドとして親しまれているマリー・クワント。本展は1955年~75年にかけてのマリー・クワントのデザイナーとしてのキャリアの軌跡がヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)より来日した約100点の衣服を中心に小物や写真資料、映像などで紹介されています。 マリー・クワントの出身地英国では、約40万人が訪れた注目の展覧会です。

出典:リビング東京Web
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)とは

1851年のロンドン万国博覧会での収益や展示品をもとに、翌年産業博物館として開館。1899年、万博開催に尽力したヴィクトリア女王と夫アルバート公にちなみ現在の名称に。アート、デザインの分野を中心に約230万点以上の所蔵品を有します。

マリー・クワント、プロフィール

マリー・クワントは、1930年ロンドン近郊に生まれました。両親が教師でした。ゴールドスミス・カレッジで美術を学び、卒業後は高級帽子店で勤務しました。1955年25歳でブティック「バザー」BAZAARを開店。当時のエレガントな装いとは異なる若者向けのデザインとディスプレイも斬新で当時の王族、メディアにも人気を博しました。今の時代でも若者受けしそうなデザインですね。

出典:リビング東京Web

展示風景

展示会場には当時デザインされた洋服が展示されておりブティックを訪問した様な気分になります。※特別に許可を得て撮影しています。

出典:リビング東京Web

展示風景

ブランドのグローバル化

1960年代にはアメリカ屈指の大手百貨店チェーン「J.C.ペニー」や大手衣料メーカーの「ピューリタン・ファッションズ」のオファーを受けて、既製服のデザインを提供していきました。 伴侶であるアレキサンダー・プランケット・グリーンや実業家のアーチー・マクネアら有能なビジネスパートナーに支えられ、クワントはアメリカやオーストラリア、アジアに事業を拡大していきました。

出典:リビング東京Web

展示風景

合成繊維など新しい素材も積極的に扱ったマリー・クワント。雨に濡れても平気なファッションというコンセプトで、1963年に発表したPVC(ポリ塩化ビニール)を使った「ウェット・コレクション」は大反響を巻き起こし、2年後には老舗の「アリゲーター・レインウェア」社と協業し新しいレインウェアシリーズを発表しました。今でもお洒落なファッションアイテムとして活用できそうなデザインですね。

出典:リビング東京Web

アリゲーター・レインウェア社のレインケープ V&A: T.89-2018

ウールのジャージー素材を使ったミニドレスやルームウェア、下着、そして化粧品など、デザインの対象はライフスタイル全般に及ぶようになります。

出典:リビング東京Web

展示風景

女性が活動しやすい様な素材、アイテムのファッションですね。

出典:リビング東京Web

展示風景

大英帝国勲章(OBE)

1966年には大英帝国勲章(だいえいていこくくんしょう、Order of the British Empire)を受章した時に着用したドレスです。自身が手掛けたジャージー素材のアイテムでドレスの丈の長さ、デザインは斬新な印象です。 彼女のぶれないファッション哲学を象徴している様な印象を受けました。同年にはデイジーマークを商標登録し、生産、販売のライセンス契約の要となっています。

出典:リビング東京Web

勲章授与式のドレス 1966年 ベレー帽 2018年ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館

ミニスカート

マリー・クワントの膝丈スタイルが最初にメディアに登場したのは1960年。 1960年代後半のデザインは、あどけなさとユニセックス性が追求され、宣伝にツイッギーら中性的なモデルを起用したことでも話題となり、大ヒットしました。

出典:リビング東京Web

ベストとショートパンツのアンサンブルを着るツイッギー 1966年 © Photograph Terence Donovan, courtesy Terence Donovan Archive. The Sunday Times, 23 October 1966

音声ガイダンス

ロンドン出身のブロードキャスター、ピーター・バラカンさんが当時のロンドンの社会状況やカルチャーを解説しています。そして人気声優の梅原裕一郎さんも展示の見どころをわかりやすく解説します。

出典:リビング東京Web
ミュージアムショップ

ミュージアムショップでは、ブランドロゴのデイジーマークをあしらったオリジナルグッズが販売されています。

出典:リビング東京Web

ペーパーバッグの紅茶のパッケージが可愛いですね。

出典:リビング東京Web

カラフルなデイジーマークのトートバッグとTシャツも販売されています。

出典:リビング東京Web

マリー・クワントは、旧態依然とした性別の役割や社会階層にとらわれない、若い女性のためのデザインの発信に情熱を注ぎ、いかにファッションに革命をもたらしたかという点が展示を通して伝わってきました。

マリー・クワント展では、彼女のエネルギッシュな活躍の様子が、衣服を中心に写真、資料、映像を通して女性起業家としてのロールモデルとしても興味深い展示になっているかと思います。現在も日本で人気のブランド、マリー・クワントの魅力が再発見できそうな展覧会です。この機会に会場へ是非足を運んでみては如何でしょうか。

マリー・クワント展 https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/22_maryquant/ 会期:2023年1月29日(日)まで 会場:Bunkamura ザ・ミュージアム 住所:東京都渋谷区道玄坂2-24-1 開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は21:00まで)12月31日(土)は18:00まで ※入館はいずれも閉館30分前まで 休館日:1月1日(日・祝) 入館料:一般 1,700円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 700円、未就学児 無料 ※学生券の購入時は学生証を提示(小学生のぞく) ※障がい者手帳の提示により、本人と付添者1名は半額(当日窓口にて購入) ※会期中すべての日程でオンラインによる事前予約が可能(予約なしでも入場できるが、混雑時には待つ場合あり) ※会期や開館時間などは変更となる場合あり(最新情報についてはBunkamuraホームページにて確認のこと) TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル) ■JR線「渋谷駅」ハチ公口より徒歩7分 ■東京メトロ銀座線、京王井の頭線「渋谷駅」より徒歩7分 ■東急東横線・田園都市線、東京メトロ半蔵門線・副都心線「渋谷駅」A2出口より徒歩5分 ※東急百貨店本店と渋谷ヒカリエ間のシャトルバスの運行は終了いたしました

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