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“好きでもない夫の誘い”を拒むことしかできず… 妻に拒否された「30代夫が下した決断」【後編】

  • 2022.12.14

4年間の片思いを断ち切って、アプリで知り合った男性と結婚した35歳の千秋さん(仮名)。結婚後に片思いの相手と再会し、プラトニックな浮気がきっかけで家庭崩壊へと進んでしまいます。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、30代夫婦の衝撃的なエピソードをご紹介します。

寝ても覚めても彼のことばかりを考える日々

「4年間片思いした彼と再会してから、寝ても覚めても彼のことばかりを考える日々を過ごしていました。完全に彼に気持ちを奪われた状態になってしまったんです。でも、肉体関係はないので夫を裏切ってはいないと自分に言い聞かせていましたね。
だけど、他の男性を想いながら夫に抱かれることができず、すぐにセックスレスになってしまい、不満を募らせた夫が私を責め立てることが増えました。それに、普通に会話をしていても夫の話がちっとも面白くないと思ってしまって……。だんだんと返事をするのも億劫になり、夫婦仲は冷めていく一方でした。
それでも私は夫に対して申し訳ないという感情すら湧かず、完全に片思いの彼に気持ちがいってしまっていて……。彼とは週に数回LINEをする程度の仲でしたが、他愛もない世間話をするだけで私は幸せな気持ちになるくらい、彼に夢中だったんです」

夫は千秋さんが家庭や自分をないがしろにしていることに腹を立て、浮気を疑ったそう。しかし浮気の証拠もなく、ただ夫婦間の溝が深まっていくだけの時間が流れたそうです。

夫婦仲はあっという間に崩壊… 離婚を望む夫

「それから3か月後に、いきなり夫が『離婚したい』と言い出し、サインをしてある離婚届を渡してきました。まだ子どもがいないことや、私が夫からの性生活の求めに一切応じていないことが、夫が離婚したいと考えた理由だそうです。
正直、4年間のつらい片思いの末にやっと手に入れた結婚生活だったので、離婚したくはありませんでした。でも、好きでもない夫に嫌々抱かれるのも違うなって思って、1か月ほど考えて、夫からの離婚の申し出を受け入れることにしました。
夫は最後、声をあげて泣いていましたね。『君は浮気をしているわけではないけれど、他に好きな人がいるのは気づいてた。浮気をしてくれたほうが君を恨めた分だけ楽だったかもしれない、自分以外の男性に純粋な想いを持ち続けている妻と暮らすのは地獄だった』と言われました。私もそんな夫に対して、申し訳ないという気持ちになりました」

離婚後、元夫との連絡は完全に絶っていると話す千秋さん。片思いの彼とは今でも週に数回LINEをする仲だそうですが、千秋さんの方から彼を誘っても仕事を理由に会ってもらえず、相変わらずの片思い状態が続いているそうです。

「正直、どうするのが正解だったのか今でもわかりません。でも、夫には本当に悪いことをしたなって思っています。好きな人への気持ちを整理して結婚したつもりでしたけど、結婚に焦りすぎていたのかもしれません」

片思いの相手への未練をきちんと整理しないままに結婚してしまうと、予想外のアクシデントに見舞われることもあるようです。千秋さんのケースでは、片思いの彼と再会したことが、夫婦仲が崩壊するきっかけになりました。結婚したらプライベートの場で異性とはふたりきりで会わないことが、アクシデントを未然に防ぐ唯一の方法なのかもしれませんね。

©chachamal/PonyWang/gettyimages

文・並木まき

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