家族を顧みない自己中な夫に愛想を尽かし、離婚を決意し家を出た妻。しかし、心を入れ替え娘のお世話するようになった夫を見て、妻は自宅へ戻ることを決断し、再び3人での生活が始まった。夫は休職し、娘のお世話はもちろん、家事も引き受けワンオペに。妻は就活を始めた。
以前は「家事と育児だけなんだから、仕事よりラクでしょ」と思っていた夫。しかし実際にワンオペでの家事育児は、思い通りにいかないことだらけ。
娘のお昼寝の添い寝でそのまま寝落ちしてしまい、夕方に妻が帰宅。飛び起きて「ごめん! 家事も終わってなくて……」と謝ると、妻は「いいよ。よくあることだし、気持ちはわかるから」と優しいことばをかけ、夕食を作ってくれた。
妻が作ってくれた夕食を食べながら謝ると、
「なんで謝るの? 2人で協力して育てているんだから、問題ないでしょう?」
家事が終わっていないことを責めるでもなく、あたたかい言葉をかけてくれる妻に、夫が思うこととは?
妻を追い詰めていた…夫が今思うことは
「カズ君がうまくやれないことでも、私ができれば大丈夫」
「元気に育てばいいんだから」
笑顔でそう言ってくれた妻はきっと、「わかるよ」「大変だったね」なんていう、かつて自分が欲しかった言葉をかけてくれているんだろう。
「ちゃんとやらなきゃ」と思っているところに、さらに追い詰める言葉をかけられ、子どもの機嫌を取りながら、夫の機嫌まで気にして生活しないといけなかった、妻のストレスは相当なものだっただろう。
当時の妻と同じ立場に立って初めて、育児と家事をこなしていくことの難しさを知った夫。妻のように優しい言葉をかけてあげることができなかった過去を悔やんだ。
著者:マンガ家・イラストレーター ちなきち
ベビーカレンダー編集部