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日本を巡って4年の達人が回答!みんなが知りたい10個の「バンライフの疑問」と「真実」

  • 2022.12.15

バンライフの「真実」と「疑問への回答」をお届けします!

筆者は夫とバンライフを楽しみだして4年のバンライファーです。愛車は38万円で購入した写真の「日産キャラバン」。移動も宿泊もこのクルマで楽しみながら、日本各地を巡っています。ラベンダーの時期には北海道、富士山が綺麗に見える時期には山梨県などと、季節やその日の気分、天候などにあわせて行き先を変えながらバンライフを満喫しています。

そんな筆者の元には、さまざまな「バンライフへの疑問」が届きます。筆者がバンライフをスタートした当初は、今ほどバンライフに関心を寄せる人も多くなかったこともあり、「仕事をしていないの?」「税金を払っていないのでは?」などと言われたことも。そこで今回は、実際のバンライファーとしての生活経験を元に、多くの人が疑問に思うことにお答えしていきます。

バンライフに関するよくある質問

【1】バンライフとは?

バンライフとは、クルマを拠点とするライフスタイルのこと。とくに明確な決まりはないものの、バンタイプのクルマに住むライフスタイルのことを示すことが多く、その人たちのことをバンライファーと呼ぶのが一般的です。

クルマに住み続ける「おうち型バンライフ」や、週末だけクルマで車中泊旅に出る「週末バンライフ」など、さまざまなバンライフの姿があるのも特徴です。もちろん、キャンピングカーの中でリモートワークするのも立派なバンライフとも言えるはずです。

ラルフ・ローレンのデザイナーだったフォスター・ハンティントン氏が、最低限のものだけをバンに積んで、クルマに住み出したのがバンライフのはじまりだとも言われています。

【2】車中泊とは何が違う?

前述の通り、クルマで「生活」することがバンライフです。寝泊まりはもちろん、パソコンでの仕事もクルマの中。一方で、「車中泊」はその名の通り車内で寝泊まりすることだけを示します。とはいえ、広義では車中泊もバンライフの一つに捉えることができます。

ちなみに、これまでは退職後に夫婦で楽しむ人が多い印象でしたが、近年は学生などの若い人にも人気となり、バンライフと呼ぶことが増えてきています。

【3】住所はどこに置く?

クルマに住んでいるにしても、日本では自宅などに現住所を置く必要があります。筆者夫婦は、他の多くのバンライファーと同様に実家に置いていますが、友人宅やシェアハウスなどに置いている人も。クルマに住んでいる人が多いアメリカでは、戸籍も現住所(住民票)もないので、バンライフがしやすい環境と言われています。

【4】郵便の受け取りは?

筆者の郵便の受け取り方は2パターンに大別できます。市役所や県などから届くものは、住所を置いている実家に届きます。そしてもう1つはAmazonなどからの荷物。これらは郵便局や運送会社の営業所、コンビニなどで受け取るようにしています。

また、税金などはインターネットを介して支払うことが可能です。請求書などが郵便で届いた際に、両親から「○○(健康保険料など)の請求書が届いたよ」と連絡をもらい、スマートフォンを使って支払いを行います。

【5】仕事は?

筆者は、この記事のように文章を執筆するライター業や、ブログの運営を主な仕事としています。ほかのバンライファーには、YouTuberや旅先でのリゾートアルバイト、農業アルバイト、会社員としてリモートワークなどを行う人も少なくありません。

ネット環境が整いリモートワークもスムーズになった今、場所を選ぶことなく仕事をこなせるようになりました。そのおかげでバンライフが楽しみやすく、会社員であってもクルマに住んでいたり、家族で世界中を旅している家族も増えています。

【6】お風呂は?

大きなキャンピングカーでバンライフを楽しんでいる人は、車内に備えられているシャワーを使用することもあるようです。

一方で、筆者夫婦の愛車にはお風呂やシャワーがついていないので、温泉や銭湯、インターネットカフェのシャワーなどを利用しています。日本には温泉がどこにでもあるので困ることがありません。これまで数百カ所の温泉を利用しましたが、まだまだたくさんあるのでそれも楽しみの一つです。

【7】電源の確保は?

ソーラーパネルを使用したり走行充電をして、ポータブル電源に蓄電しています。天気が悪い日が続いたりしばらく長距離移動しない場合は、電源が使用できる有料の車中泊スポットでポータブル電源に蓄電する場合も。

また、パソコンでの仕事が長時間になる際は、コンセントが利用できるコワーキングスペースや、インターネットカフェ、ファミリーレストランなどで作業することも少なくありません。

【8】ゴミの処理は?

基本的には、なるべく大きなゴミが出るようなものの購入を控えたり、ゴミが多くなる食材を選ばないような工夫をしています。そのうえで、有料の車中泊スポットやキャンプ場、一部の道の駅(主に北海道)など、有料でゴミを引き取ってくれる場所を利用することも。

【9】バンライフで大変なこととは?

群馬県に滞在時、愛車がスタックしてしまったときは苦労を感じました。レッカー車が入れない狭い場所なので夜中まで2人で頑張ってみましたが、それでもクルマが動かなくて…。

翌朝、地元の方が時間をかけて引き上げてくださいましたが、「その間にみかんでも食べてね」とプレゼントまでしていただき、本当に感謝しかありません。トラブルではありましたが、群馬県が大好きになる出来事にもなりました。

【10】バンライフの魅力は?

2人の時間を作るために会社員を辞め、一緒に世界一周の旅をしたり、バンライフで日本を巡っています。筆者夫婦は共働きですれ違いの多い生活をしていましたが、そのころに比べて夫婦の会話が増えたことに1番の魅力を感じています。


公共交通機関で行けない場所も観光でき、簡単に予定変更ができるので、どこに行くのか?どこでご飯を食べるのか?お風呂はどうするのか?などたくさん相談することあり、毎日新たな発見とたくさんの思い出ができています。

バンライフの魅力を知って選択肢の一つに

今回は、バンライファーに寄せられることが多い疑問にお答えしてみました。バンライフの魅力を少しでも知って興味を持っていただくとうれしいです。日本では車に住む人はまだまだ少ないですが、いつか居住スタイルの選択肢が「持ち家か?賃貸か?クルマか?」になることを楽しみにしています。

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