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カンヌ国際映画祭パルムドール受賞なのに超ブラックな衝撃作が日本上陸!

  • 2022.12.14
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞なのに超ブラックな衝撃作が日本上陸!
(C)Plattform Produktion

第75回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した映画『Triangle of Sadness(原題)』が、『逆転のトライアングル』の邦題で2023年2月23日より全国公開されることが決定した。さらに、第80回ゴールデングローブ賞作品賞含む2部門でノミネートされている。

カンヌ史上3人目の2作品連続パルムドール受賞監督の最新作

『フレンチアルプスで起きたこと』(14年)で第67回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞、『ザ・スクエア 思いやりの聖域』(17年)で第70回カンヌ国際映画祭最高賞であるパルムドールを受賞し、本作でカンヌ史上3人目の2作品連続パルムドール受賞という快挙を果たしたリューベン・オストルンド監督。驚くべき人間観察眼とセンス抜群のブラックユーモアで、毎度観客を絶妙に気まずい気分にさせてくれるスウェーデンの鬼才が選んだ次なる標的は、ファッション業界とルッキズム、そして現代階級社会。そしてもちろん、問題を痛烈に炙り出す手腕は今作でも絶好調。価値観を見事にひっくり返す、世紀の大逆転エンタメがここに誕生した。

モデルで人気インフルエンサーのヤヤと、若干落ち目の男性モデルカールの美男美女カップルが、豪華客船クルーズの旅に。リッチでクセモノだらけの乗客がバケーションを満喫し、高額チップのためならどんな望みでも叶える客室乗務員が笑顔を振りまくゴージャスな世界。しかしある夜、船が難破。そのまま海賊に襲われ、彼らは無人島に流れ着く。食べ物も水もSNSもない極限状態で、ヒエラルキーの頂点に君臨したのは、サバイバル能力抜群な、船のトイレの清掃婦だった…、というストーリーが展開される。

主演はハリス・ディキンソンと、残念ながら本作が遺作となってしまったモデル出身のチャールビ・ディーン。フィリピンのベテラン女優ドリー・デ・レオンや名優ウディ・ハレルソンらも参加し、弱肉強食のサバイバルが繰り広げられる。

第80回ゴールデングローブ賞では、ミュージカル・コメディ部門の作品賞、およびトイレの清掃婦を演じたドリー・デ・レオンの助演女優賞の、2部門で見事ノミネートを果たした。アカデミー賞へのノミネートにも期待がかかる。

2023年2月23日より全国公開。

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