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【渋谷】出し惜しみなく、はじめての僕をみてもらいたい。香取慎吾個展「WHO AM I」

  • 2022.12.14
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「SMAP」から「新しい地図」メンバーとして新たな活動の場を広げている香取慎吾さん。そんな彼の約3年ぶりの個展が開催されます。

今回は渋谷ヒカリエにて開催中の香取慎吾さん個展「WHO AM I -SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR-」のレポートです。

出典:リビング東京Web

*本記事で使用している画像は「WHO AM I」広報事務局よりお借りしました。個展では「撮影可能エリア」以外での撮影は禁じられています。

約3年ぶりの個展へ

子どもの頃から絵を描くことが大好きだった香取慎吾さん。自分の作品をたくさんの人に「いいね」「ステキだね」と言ってもらうことが大きな喜びだそう。前回の個展「BOUM!BOUM!BOUM!」から約3年、「個展をやるために3年間頑張ってきた」と言ってもよいほど、今回の個展を楽しみにしていたそうです。

今回は既出・初出展含め200点もの作品が展示されます。多くの仕事をこなしながらの制作は並大抵のことではなく、出演している舞台の期間中も、そして千秋楽の後も、アトリエに通い作品に没頭したそうです。今回の個展はそんな情熱の結集。「出し惜しみなく、はじめての僕をみてもらいたい」という想いが込められています。

出典:リビング東京Web

「WHO AM I」という個展名は、香取慎吾さん本人が常に問うているそう。確かにお芝居、バラエティ、俳優、音楽と多くの分野で活躍している香取さん。「自分でも自分がなにものなのか」わからなくなる時もあるそうです。

そんな「知らない自分」をさらけ出す、出展するか迷った作品も敢えて出展し、香取慎吾のより深い部分をみてもらえる内容となっているそうです。香取慎吾さんを知っている人も、知らない人も、それぞれに発見がある、そんな個展だと聞いたら、どうにもみたくなってしまいますね!

これが、香取慎吾なの?!

個展初日にお邪魔してきました。個展は「闇エリア」と「光エリア」で構成されています。前半の「闇エリア」は入場時にもらったステッカーの色(赤or青)により、赤順路と青順路にわかれて鑑賞します。

出典:リビング東京Web

会場入口。最初のメッセージは「知ってる?僕の事。僕は誰?あなたは?」というもの。この言葉の意味を後に知ることになります。

テレビなどで拝見する香取慎吾さんは元気でやんちゃな、永遠の少年!というイメージでした。でも闇エリアに一歩足を踏み入れた時、そのイメージ自体が表層的なものだったと気づいたんです。香取さんのコメントと共に、その圧巻の作品をご覧ください!

「僕の夢の中に登場する死に神。死に神に生死を問われながら生きている。あなたは、今、生きていますか?」

出典:リビング東京Web

NO TITLE©SHINGO KATORI ACRYLIC AND OIL STICK ON CARDBOARD 900×860mm

香取さん、そんなキャラでしたっけ?彼にとっての死のイメージをリアルに表現している作品に、意表を突かれました。

「“ 想ふ” って、大事だと、思ってる。目をつぶって、離れていても、“ 想ふ”。」

出典:リビング東京Web

想ふ 2021 ©SHINGO KATORI ACRYLIC ON CARDBOARD 1000×1325mm

闇エリアの私の一番のお気に入り写真はこの「想ふ」です。段ボールのキャンバスにアクリル絵の具で力強く描かれたこの作品。右側の木の幹を思わせる画と、左側のアクリルをこぼしたような青の滴の点々の間には、何も描かれていません。

この「間」に観る人それぞれの「想い」が無限にただようように思います。観る人の「想ひ」そのものさえ作品に取り込まれるような、そんな不思議な作品でした。

明るさと鮮やかさと力強さと

光エリアは闇エリアと打って変わって、明るい空間!

出典:リビング東京Web

白を基調としたエリアにポップでにぎやかな作品が並びます。今まで闇の黒空間を通ってきた分、まぶしいほどに明るい空間に心のテンションがグーンとあがりました。

出典:リビング東京Web

Wink泥棒 2022 ©SHINGO KATORI ACRYLIC ON CANVAS 1000×1000mm

鮮やかな色と大胆な筆遣いに心奪われます。会場で放映されていた今回の出品作品のメイキング映像での香取慎吾さんは、モップのほか、指、手のひら、足裏など、身体じゅうを使って描くと言っても過言でないほど様々な方法で描いていらっしゃいました。

なかにはご自身の髪の毛を使用して(10年分の髪の毛だそう!)くろうさぎの毛並みを表現する、という異色の作品も。

毎日ご多忙の日々を過ごしているはずなのに、こんなアイデア、どこから浮かんでくるんだろう。表現の多彩さは圧巻です。「WHO AM I」と自身で問いかけてしまうのも納得。この「多様さ」も香取慎吾なんだな、と感じました。


思えば私たちも「妻として、夫として、親として、子として」仕事や育児、はたまた介護など様々な役割をこなし、それぞれで発揮される自分は他の自分と違ったりしますね。

人の中には様々な部分があり、ポジティブもネガティブも存在する。そんな雑多な要素すべてひっくるめて自分。美しい部分も醜い部分もそれぞれが人間としての証であり、香取慎吾さんでさえもそれは同じことなんだ、という境地をみせてくれた、とても有意義な個展でした。

出典:リビング東京Web

WHO AM I ーSHINGO KATORI ART JAPAN TOURー 開催概要 会期 2022 年 12 月 7 日(水)~ 2023 年 1 月 22 日(日) ※2023 年 1 月 1 日(日)は休館 ※2022 年 12 月 28 日(水)~2023 年 1 月 3 日(火)は土曜日と同じ開催時間 開催時間 平 日 12:00~19:00(最終入場 18:30) 金曜日は 20:00 まで(最終入場 19:30) 土 曜 11:00~20:00(最終入場 19:30) 日・祝 11:00~18:00(最終入場 17:30) 会場 渋谷ヒカリエ 9 階 ヒカリエホール ホール A (〒150-8510 東京都渋谷区渋谷 2-21-1 渋谷ヒカリエ 9F) チケット料金 ■一般 平日:2,300 円 土日祝:2,500 円 ■中高生 平日:1,300 円 土日祝:1,500 円 ※小学 6 年生まで無料 ※2022 年 12 月 28 日(水)~2023 年 1 月 3 日(火)は土日祝価格での販売 公式HP www.whoamitour.jp

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