石巻の新名所！まちの劇場＆カフェ「シアターキネマティカ」

こんにちは！宮城県石巻市の地域おこし協力隊・お笑い芸人の清水狸です。

石巻ではさまざまな文化活動が行われていますが、2022年8月に完成してこれからの文化活動の中心地となっていきそうな、そんな要注目のおすすめスポットがあります。

私も既に何度か利用している石巻の新名所を今回はご紹介したいと思います。

石巻駅から徒歩9分のところにある劇場「シアターキネマティカ」です。「文化通り」と呼ばれる他にもライブハウスなどがある通りに面しています。

強烈なインパクト大の目を引く外壁！この建物北側に描かれている壁画アートはブラジルの双子アーティスト「オスジェメオス」さんの作品です。

世界各国の美術館で個展を開いているオスジェメオスさん。日本でのストリートの壁画はシアターキネマティカが初だそうです。このインパクトなら道に迷う心配はなさそうですね。

早速劇場の中へ、と思いきやスルーできない看板を発見しました。

「映画と演劇を楽しめるシアターカフェ＆バー」、これは気になりますね。ホットサンドも美味しそうです。

ロビーはこんな感じです。「ＣｉｔｙＬｉｇｈｔｓ」という名前のカフェになっています。

おしゃれな空間。思わずくつろぎたくなりますね。さてさて、気になるカフェのごはんは？

出ましたホットサンド！モッツァレラチーズが濃厚で最高でした。でもこれだけではありません。

ベーコンエッグライスです。ボリューミーで目玉焼きの黄身がとろとろ、ベーコンも大きくて食べごたえありでした。まさに二つの意味でランチの目玉。

ごはんも美味しいのですがカフェといえば他にも気になるものがありますよね。

カフェといえばスイーツですよね。この鮮やかなクリームソーダをご覧ください。見るだけで気分爽やかですが、もちろん食べて飲んでもっと爽やかになれるお味です。このブルーハワイだけではなく、メロンソーダもあります。

土日限定ですが、季節のフルーツサンドもこちらのお店の看板メニューです。映えますね。映画館のドリンクより本格的なメニューを目指した結果、この形になったそうです。

さて、すでに大満足ですが劇場の中も見てみましょう。

劇場の中はこんな感じです。できて間もない劇場ですが、どことなく懐かしくなるような古き良き小劇場の香りがして温かさを感じます。

それにはある理由があります。石巻には昔から劇場文化がありました。

スクリーンに映るのはかつて石巻にあった岡田劇場です。160年以上の歴史があり、芝居小屋として始まって映画館となった歴史ある劇場でしたが、残念ながら2011年３月の東日本大震災で津波の被害に遭って流されてしまいました。

このような劇場文化があった石巻ですが、2017年に老舗の映画館「石巻日活パール劇場」が閉館になり、旧市街地における劇場文化は途絶えてしまいます。

「石巻日活パール劇場」は「映画の灯を消してはいけない」と震災数か月で営業再開にこぎ着けた映画館。実はこの劇場のあった隣に位置しているのが現在のシアターキネマティカなのです。

シアターキネマティカのオープンした2022年8月5日は、2017年の石巻日活パール劇場館長の命日でした。石巻の劇場文化の灯はこうして引き継がれたのです。

シアターキネマティカの企画・運営をしている「石巻劇場芸術協会」の矢口龍太さんにお話を伺いました。

「移住関係の別の仕事中に偶然見つけた空き家を使って劇場ができるかもしれない、と思ったのが始まりでした。劇場の名前はもともとラジオ石巻でパーソナリティをしている”劇場キネマティカ”という番組名が由来です。」

これからのシアターキネマティカについて伺ったところ、「映画や演劇だけではなく、音楽・お笑いなどジャンルにこだわらないエンタメを街の人たちがやる側にもなりやすい場所としてやっていきたい。カフェは地域の人たちがふらっと来られる街の喫茶店を目指したい」とのことでした。

私自身、こちらの劇場の演劇こけら落とし公演の前座として出演して初めてネタを披露した芸人になりました。

12月もシアターキネマティカ主催のお笑いライブが二本あります。

石巻の懐かしくも新しい劇場文化、ぜひ体験しに来てください。

シアターキネマティカ宮城県石巻市中央１丁目３−１２ https://www.r-ishinomaki.com/kinematica