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ハリウッド“絶対権力者”の大罪暴いた衝撃作、サテライト賞脚色賞にノミネート!

  • 2022.12.13
ハリウッド“絶対権力者”の大罪暴いた衝撃作、サテライト賞脚色賞にノミネート!
(C)Universal Studios. All Rights Reserved.

2人の女性ジャーナリストが、ハリウッドの“絶対権力者”の大罪を暴いた実話に基づく衝撃のスクープサスペンス『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』。本作の脚本を執筆したレベッカ・レンキェヴィチが、アカデミー賞前哨戦の一つにも数えられる第27回サテライト賞の脚色賞にノミネートされた。

監督も「ハリウッドよりも何か大きなことを描いていた」と評価

2017年、ニューヨーク・タイムズ紙に衝撃のスクープが掲載された。のちに“性犯罪告発運動”、#MeToo運動を爆発させたハーヴェイ・ワインスタイン事件——。

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ、『恋におちたシェイクスピア』、『パルプ・フィクション』、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』、『英国王のスピーチ』ら数々の名作を手掛け、ハリウッドで“神”と呼ばれた映画プロデューサーの数十年に及ぶ性的暴行事件を告発したその記事は、翌年ジャーナリズムの権威であるピューリッツァー賞を受賞、さらに映画業界や国を超えて世界中の性犯罪、セクシャルハラスメントの被害の声を促した。

本作は、名もなき女性たちを懸命に取材した調査報道に基づき、社会を動かした勇気ある女性たちとジャーナリストの物語を描く物語である。

今回ノミネートされたレベッカ・レンキェヴィチは、パヴェウ・パヴリコフスキ監督と共同で脚本を手掛け、第87回アカデミー賞でポーランド映画史上初の外国語映画賞に輝いた映画『イーダ』で知られている。

プロデューサー陣は、映画業界だけでなく文化全体の重大な分岐点となった調査報道を映画化するにあたり、物語の焦点を調査の裏側、そしてサバイバーと目撃者に置くべきだと考えた。そこで、激しく感情を動かすテーマ性のある視点と、専門的な描写とを驚くべき構成力でまとめ上げる手腕を持つレベッカに白羽の矢が立った。

そして、プロデューサーや原作者で新聞記者のジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイーと協力し、3年かけて本作の脚本を完成させた。

監督のマリア・シュラーダーは「レベッカの脚本は、この映画がワインスタインをメインに描くものではなく、ジャーナリストたちと、自分に起きたことを語るために立ち上がったすべての女性についての映画であることを明確にしていた。ハリウッドよりも何か大きなことを描いていた」と惜しみない賛辞を贈っている。

授賞式は、現地時間2023年2月11日に開催される。受章の行方にも注目したい。

『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』は2023年1月13日より全国公開。

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