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中学受験で家庭も家計も崩壊…教育費の課金ループという中受地獄の悲惨な末路

  • 2022.12.11

コロナ禍を背景に、現在中学受験する家庭が増えています。しかし、成績アップのためにお金をつぎ込んだ結果、家計が火の車になり、最悪の場合、家庭が崩壊してしまうケースもあるようです。

■中学受験の課金とは?実際にあった家庭崩壊のエピソード

「妻たっての希望で息子の中学受験のため、茨城県から都内に引っ越しました。はじめは『受験のために引っ越しするバカがどこにいる』と怒ったのですが、聞けば同じ選択をする家庭も少なくないよう。中学受験が盛んなエリアで家賃はこれまでの3割増しになり、通勤時間も倍かかるようになりました。

学習塾は夏季講習などの特別講習を含めると、年間150万円ほどかかります。これまでの収入だけではやっていけず、私は土・日・祝日もバイトをするようになりました。しかし息子の成績は振るわず、補習授業や家庭教師と課金の連続で、受験対策費用は年間200万円になりました。妻は毎日「勉強しなさい!」と発狂、私は休みなしで働き疲労困憊……。

2年間受験勉強を続けて臨んだ中学受験は不合格。現在17歳になった息子は登校拒否と、どん底の生活を送っています。」

■中学受験で陥りやすい課金ループ

小学校の授業では受験に対応できないと、塾で対策するケースが多いでしょう。1つの塾に通うだけならまだしも、成績が上がらないからと補習授業に家庭教師と、いつしかゲームのように課金ループに陥ることも少なくありません。

しかし、ゲームと大きく違うのは課金が必ずしも成績に反映するわけではないということ。合格しないのでは?という不安から課金がかさみ、子どもも忙しくなって辛くなるという負のスパイラルに陥ると、家庭の雰囲気が悪くなる可能性も十分にあります。

■中学受験で気を付けること

無事進学できたとしても、進学後にはさらにお金がかかるため、中学受験のために経済的な無理をするのはおすすめしません。家計に影響するとなると親のストレスも大きく、それを見ている子どもの精神的な負担にもなります。また、ハードな中学受験を乗り切るためには、子ども自身の目的意識が重要です。

勉強しない子どもを叱ることもあるかもしれませんが、叱りすぎて子どもの自己肯定感が下がる、親子関係にひびが入るといった危険もあります。

親子で話し合う時間を設けるなどして子どもの意見を聞き、親ではなく子ども主体で受験に取り組むようにしましょう。また、思い通りの結果にならなくても、子どもの成長が第一という前向きな気持ちで挑むことも大切です。

■中学受験で家庭崩壊しないためには?

中学受験は親のサポートが必要不可欠です。しかし、熱が入りすぎると課金ループに陥る可能性もあります。

経済的に無理しすぎないこと、そして子どもの主体性を重視することが中学受験による家庭崩壊を防ぐポイントになるでしょう。

文・佐々木佐奈
新卒で地方銀行のクレジットカード系関連会社へ入社。クレジットカード決済端末導入の営業事務、債権回収などに携わる。現在はマネージャンルを含むさまざまな情報を届けるライターとして活躍中。

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