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出世コースも外れ落ちぶれていき… 「新入社員と不倫した夫に下った天罰」【後編】

  • 2022.12.10

麻衣子さん(仮名)は、3歳上の夫と職場恋愛を経て結婚。しかし、結婚直後から夫の帰宅が遅くなり、休日出勤が増えたことに違和感を覚えるように…。そして、人事部に配属された夫が新入社員と不倫をしていた事実を知ります。その後、夫の転勤を機に、夫婦仲に亀裂が走ってしまったそうです。メンタル心理カウンセラーの並木まきが、社内結婚後に夫が社内不倫に走り、衝撃的な結末を迎えた夫婦のエピソードをご紹介します。

不倫の末に夫は左遷… 衝撃の展開を作っていた人物とは

「夫は地方に左遷という形で転勤になったことに、大きなショックを受けているようでしたね。それまで、周りから出世候補と言われて順調にきていたので、それが崩れてしまったことで、仕事への自信を失ってしまったようです。でも不倫をしたのは事実ですし、異動を受け入れるしかないので、夫は単身赴任をすることになりました。

夫婦での話し合いのときに、相手の女性とは『一度だけ体の関係を持った』『もう別れ話をしていて個人的には会っていない』という説明を受けました。でも、人事部に配属されてからの夫はずっと帰宅時間が遅いだけでなく、休日まで仕事と言って家を空けていたので、“一度だけ”ということはないだろうなと思いましたね。

それにしても、当時の私が不可解だったのは、なぜこんな急展開になったのかということ。不倫をしていたとしても、たった数か月でここまでの話になるなんて、何かがおかしいという気がしていたんです」

夫はその後、すぐに単身赴任で転勤し、別居生活がスタートしました。しばらく経って、麻衣子さんは同僚から一連の出来事の経緯を聞かされることになり、驚愕したそう…。

不倫相手の“腹いせ”がきっかけで夫は落ちぶれていき…

「夫が単身赴任をして1か月くらい経った頃に、“夫と別れたくなかった不倫相手が人事部長に密告し、夫は異動、不倫相手は退職することになった”という経緯を同僚から聞きました。不倫の噂があったとしても、こんなに急に制裁が下されるのは変だなと思っていたので、私もそこで初めて一連の展開が腑に落ちましたね。

その頃、夫からは毎晩のように電話で『過ちを許してほしい』『夫婦関係を再構築したい』と泣きながらお願いされていたのですが、すでに私は夫に愛想を尽かしてしまっていて。とてもじゃないけれど、夫を許してまた夫婦としてやっていく気持ちにはなれなかったので、離婚することに決めたんです。

離婚は夫の不倫が原因なので、きちんと慰謝料をもらって再スタートを切ろうと決めました。お互いに同じ職場で働く立場ですが、私が自分の上司に相談したところ、事情が事情なので、私に不利になるようなことはないだろうと言ってもらえたことも、離婚を決意できた理由でした」

麻衣子さんは、夫から慰謝料をもらって離婚。人事部長に不倫を密告した不倫相手は、自主退職をしたそうです。現在も麻衣子さんは当時と同じ職場で働いていますが、転勤となった夫はその後も地方を転々としており、離婚後に麻衣子さんと元夫が仕事で顔を合わせることは一切ないとのことでした。

社内結婚をしたのちの社内不倫では、不倫問題が夫婦間だけでは収まらなくなることも少なくありません。離婚をしたくても、仕事への影響が不安になる環境だけに、踏み出せない人も少なくないのではないでしょうか。麻衣子さんのケースでは、周囲が麻衣子さんに対して理解があったことも、早期に決断できた背景かもしれません。

©Thanakorn Puengprakaisri/EyeEm/gettyimages
©EyeEm/Fairfax Media/gettyimages

文・並木まき

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