1. トップ
  2. ジャンルもので新境地!『代理リベンジ』で射撃選手の高校生を演じた女優シン・イェウン【インタビュー】

ジャンルもので新境地!『代理リベンジ』で射撃選手の高校生を演じた女優シン・イェウン【インタビュー】

  • 2022.12.10

「マインドが健康的な俳優になりたい。社会のトレンドに従っていくのもいいが、あまり振り回されず、自分が持っている才能と魅力をどこでもうまく生かせる俳優になろうと思う」

女優シン・イェウンがディズニープラスで公開されたドラマ『代理リベンジ』で、高校の射撃選手であるオク・チャンミ役を演じた。彼女は双子の兄であるパク・ウォンソクの死の真実を暴くために、ヨンタン高校に転校した人物だ。

同作で演技はもちろん、アクションまで完璧に消化したシン・イェウンは12月5日、ソウル鍾路(ジョンロ)区のカフェで本紙『スポーツソウル』とインタビューを行い、感想を伝えた。

「過程がもっと重要なんだ」

 

(写真提供=npioエンターテインメント)シン・イェウン

これまで主に清純なキャラクターを演じてきたシン・イェウンは、『代理リベンジ』を通じて暗い事情がある人物に挑戦した。初めて出演の提案を受けた心境について、「当時は何かとドラマや映画にハマっていた。この台本を受け取る前に見た作品は、Netflixの『13の理由』というドラマだった」と話した。

続けて「『代理リベンジ』の台本を初めて受け取ったとき、似たような雰囲気を感じて好感が持てた。また、久しぶりにジャンルものに挑戦して大きなインパクトを与えたいとも思った。何よりもキャラクターのテンションが自分に似ていると思い、うまく作っていけそうだった」と明らかにした。

射撃選手出身のオク・チャンミ役を演じたため、射撃や釜山(プサン)の方言など、新しく挑戦することが多かった。射撃についてシン・イェウンは、「自分でうまく撃てると口にしていた。俳優はいろんなことをやれるので良かった」とし、「最初は銃が重くて持つこともできなかったが、ダンベルを持ち歩いてトレーニングもしながら適応した。銃を持った側の腕だけが太くなり、両腕の厚さがちぐはぐになるほどだった。それもうれしかった」と自信を持って語った。

『代理リベンジ』は、双子の兄の死にまつわる真実を探しに出たオク・チャンミと、不公平な世の中に対抗して復讐代行を始めたチ・スホン(演者ロウン)が人生を揺るがす衝撃的な事件に巻き込まれて起きるハイティーン復讐スリラーだ。

(写真提供=ウォルト・ディズニー・カンパニー・コリア)『代理リベンジ』

シン・イェウンはダークヒーロー役となった“チ・スホン”について、「(彼の存在が)ドラマが与えるメッセージだと思った。チャンミを応援する人として、チャンミが犯人を捕まえることを望み、幸せになることを願った。しかしチャンミに何が残るのか疑問に思った」とし、「(チャンミは)復讐しようとしたり、誰かを殴ったりもした。努力して試みたが、得たものは何かという気がした。その部分が教訓でもあった。自分が復讐心で誰かを殴れば、復讐を受けた人と同じになってしまう。(完璧な復讐に)正解はない」と説明した。

「作品は犯人も明らかになって痛快に終わる。ところが、チャンミの立場では、とにかく愛する兄がいないのに、何の役にも立っていないという気もした」

今作は韓国ディズニープラスのテレビショー部門で全体1位を記録し、インドネシア、台湾、シンガポールなどアジア圏でも上位を記録した。台本を見たときにヒットを予見したのかという質問に、シン・イェウンは「以前は結果について気にしたりもした。(作品に臨みながら)“フォロワーが増えるだろうか”、“賞をもらいたい”などと考えていたとすれば、今回はそのようなことは少しも考えなかった。結果よりは、ジャンルものがしたいという考えが大きかった」とし、「海外でも良い結果を得ているという記事を見たが不思議だった。OTT(オンライン動画サービス)の力を感じるようになった」と答えた。

(写真提供=npioエンターテインメント)シン・イェウン

2018年に公開されたウェブドラマ『A-TEEN』でデビューし、いつのまにか5年目の俳優となった。デビュー当初より余裕を取り戻した彼女は、「ときには思い通りにいかないときもあるが、悲しいからといって変わることはなかった。世の中は続いて流れている」とし、「結局のところ、作品が終わって過ぎてみれば俳優たちと何を食べたのか、監督がどんな助言をしてくれたのかが一番記憶に残る。人間なので悲しいときもあるが、思い出と過程を残すことだと思う」と、成熟したマインドを見せた。

「今回の2022カタールW杯を見ながら感じたことだが、結果は重要ではない。結局、後で見たとき、韓国の選手たちはよくやったということが記憶に残るように、“過程がもっと重要なんだ。私もそうなんだ”ということを感じた」

シン・イェウンの2022年は充実した1年だった。『代理リベンジ』をはじめ、TVINGオリジナルシリーズドラマ『ユミの細胞たち』シーズン2、そして公開を控えたNetflixオリジナルドラマ『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』、映画『言えない秘密』と、様々な作品に臨んだ彼女の今後がより一層期待される。

1年を締めくくり、シン・イェウンは「今年は本当に忙しく過ごした1年だった。89%が仕事でいっぱいだった」とし、「余計なことを考える時間もなかったし、コンディションを管理して撮影に行き、また明日のために寝る日常が繰り返された。それでむしろうれしかったし、来年もそう過ごしたい」と微笑んだ。

◇シン・イェウン プロフィール

1998年1月18日生まれ。2018年6月にウェブドラマ『A-TEEN』でデビューして一気にブレイク。期待の新人女優として注目を集めた。以降、韓国で化粧品や洋服ブランドなどさまざまな広告に出演し、 “次世代CMクイーン”、“10代のチョン・ジヒョン”として話題に。旬の若手女優として、ドラマ『彼はサイコメトラー-He is Psychometric-』『おかえり~ただいまのキスは屋根の上で!?~』『場合の数』『代理リベンジ』などで主演を務めた。

元記事で読む
の記事をもっとみる