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同じ給料のはずなのに…なぜ貯金額に大きな差が生まれるのか?元銀行員に聞いてみた

  • 2022.12.10

同じ職場で働き、同じ額の給料をもらっていても、貯蓄額に大きな差が出ることがあります。その理由は、生活スタイルやお金の使い方が異なるからといえるでしょう。

では、なぜこんなにも貯金額に差が生まれるのでしょうか?元銀行員でファイナンシャル・プランナーの勝目麻希さんにお聞きしました。

■収支を把握しているか

どんぶり勘定で何となくお金を使っている人は、いつまでたってもお金を貯めることはできません。貯金を増やすためには、まず収支管理をして「お金の流れを見える化する」必要があるからです。

収入に対して毎月いくら出費があるのかを把握し、無駄遣いがあるなら減らしていく必要があります。

■お金を貯める理由を自分の中に落とし込めているか

お金を貯める理由を自分の中に落とし込めていないと、大きな金額を貯めるのは難しいものです。結婚資金、子供の教育資金、車の購入費用、住宅購入費用、老後資金など、人生で大きなお金が必要になる機会はたくさんあります。

まずは、これらの金額にどれくらい必要になるかを算出してみることをおすすめします。自分の人生で必要になる金額を把握できると、貯金するモチベーションを保つことができるでしょう。

■先取貯金ができているか

貯金を増やしたいのであれば、先取貯金がおすすめです。給料日の当日に貯蓄したい分を貯蓄用口座に移してしまうことで、強制的に貯金を増やす仕組みを作ります。先取貯金した分は最初からなかったものとして、絶対に手を付けないようにしましょう。

筆者は、先取貯金のほか、将来的な値上がりも期待してつみたてNISAやiDeCoといった制度を使っての積立投資もしています。

■生活が整っているか

生活が乱れていると、出費が増えます。

例えば、部屋が汚いと家を居心地良い場所と思えずに外出や外食が増えます。自分が所有しているものを把握できていないと、似たようなものを購入してしまい、無駄遣いしてしまうこともあるでしょう。また、ストレスにより衝動買いが増えるなんてこともあるかもしれません。

丁寧な生活をすることにより、出費を減らせます。生活が乱れていると感じるのであれば、まず生活を整えることを意識してみましょう。

■見栄ではなく本当に必要なものだけを購入しているか

人にどう見られるかを気にして見栄で買い物をしているうちは、どんなに高級なものや新しいものを購入しても幸福感は持続しません。見栄ではなく、本当に自分が必要だと感じるものを購入したほうが、結果的に人生を豊かにします。

本当に必要なものを選び、長く大切に使うことを考えると良いでしょう。

■つみたてNISAやiDeCoなども活用してみては?

出費が多いと貯金は増えません。きちんと収支を把握し、身の丈に合った生活をすることが大切です。

貯金は、先取貯金で強制的に貯めるシステムを作ってしまうことがおすすめです。将来的な値上がりに期待し、節税効果もあるつみたてNISAやiDeCoを活用するのも良いでしょう。

文・勝目麻希(ファイナンシャル・プランナー)
新卒で総合職としてメガバンクに入行し、法人融資・金融商品販売等を担当。自分の金融知識や実務経験を活かしたいと独学でライターの道へ。現在はファイナンシャル・プランナーの知識を活かして金融系メディアを中心に執筆。

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