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「発達障害」そうじゃないと信じたい…初めて病院へ電話をしたあの日

  • 2022.12.9

5歳でADHD・広汎性発達障害と診断された息子との日々。診断を受けるまでの道のりはそう簡単なものではありませんでした。「発達障害かもしれない」という思いと「でも違うかもしれない」という、ほんの少し期待する思い。この記事は「発達障害と共に生きる」家族のコミュニティー「そらあい」のSHI-・ママに寄り添う発達凸凹育児アドバイザー(@_so_ra_ai_)が、障害児を育てる親の思いをつづります。

「そうじゃないと信じたい」思いと現実のはざまで…

毎日の息子の「かんしゃく・こだわり」につらくなっていた日々。「年中さんの運動会」での大かんしゃくがきっかけで、今まで「子どもだからそんなものだよ」と言っていた保育園からも受診を勧められました。その時は「やっぱりそうでしょ」という思いと「やっぱりそうですか?」という思いとで園長先生の前で泣いた思い出があります。

「発達障害」であってほしくない。そんな親心と、現実の育てづらさとが反発し合い私の心の中は真っ暗になって行きました。

運動会のエピソードは以下からお読みになれます。

現実を知った1本の電話

風邪をひいたから「はい病院」。そんな簡単に受診できるわけではないと現実を突きつけられた初めての電話でした。

のちに「半年待ち」でも早い、という地域もあると知りました。時間がかかる病院では「年単位」で予約が取れない場所もあるそうです。

「今すぐ」どうにかしたい、「今すぐ」助けてほしい私には、とてもつらい時間でした。

本当はずっと1人で不安だった、そこで言われた一言

検索魔になり「発達障害じゃないか」と1人で不安だった毎日。その中でも「そうであってほしくない」という強い親心。このはざまでずっとずっと不安でした。

「やっとわかってくれる人に出会えた」そう思いました。

「お母さん、よく今まで頑張ってきたね」「お母さんのせいじゃないからね」

この障害は「母親である自分のせいだ」と、どれだけ自分を責めただろう…。「私の何がダメだった?」と、どれだけ自分を苦しめただろう。どれだけ息子に「ママのせいでごめんね」と泣いて謝っただろう。

「お母さんのせいじゃない」と言う言葉に救いあげられた瞬間でした。

1人で悩まなくていい

私のように「家族」に相談しても本気で話を聞いてくれず、1人で抱え込んでいる親御さんはたくさんいるんじゃないかと思います。毎日毎日「携帯の情報」とにらめっこ。でも、1人で行動するにはハードルが高すぎるのです。

「早く電話した方がいい」。それは分かってはいるけれど、正直「ココロ」が追いつかないのです。自分の子が…かわいいわが子が、「障害」と診断されるのが怖くて怖くてたまらないのです。「そうかもしれない」とは思っていても、現実と向き合う勇気がないのです。

そんな時は、1度同じように悩んでいる方が集まる場所にいってみてください。何も話さなくてもいい、何もしなくてもいいから、実際に触れてみてください。同じような苦しみやつらさを「親」として感じている仲間がたくさんいます。

「1人で悩まなくていい」。それが、障害児育児12年の私が出した答えです。

著者:☆そらあい☆SHI-

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