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「飛ぶ鳥を落とす勢い」とはどんな意味の言葉?その由来や類義語は?

  • 2022.12.7

勢いが盛んなことをあらわす「飛ぶ鳥を落とす勢い」。 この言葉は、実際に飛ぶ鳥を落とすわけではなく、それがなんなくできてしまいそうなほど勢いがあることを言った表現となります。

ここでは、この「飛ぶ鳥を落とす勢い」という言葉について、その意味や用い方について見ていきましょう。

「飛ぶ鳥を落とす勢い」とは

 

まずは「飛ぶ鳥を落とす勢い」の意味や用い方について見ていきましょう。

「飛ぶ鳥を落とす勢い」の意味

「飛ぶ鳥を落とす勢い」は、勢いが極めて盛んな様子をあらわす言葉です。

威勢や権勢・権力が盛んであるという状況を指しています。 特に今現在、一番勢いがある存在に対して用います。

「飛ぶ鳥を落とす勢い」の用い方・例文

「飛ぶ鳥を落とす勢い」は、勢いに乗っている人物や物事に対して使用します。

例えば「彼は飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍しているアスリートだ」などのように人物に対して使用することが多いです。 また、「あの会社はは、飛ぶ鳥を落とす勢いで業績をあげている」のように特定の集団・組織や物事に対しても用いることができます。

「飛ぶ鳥を落とす」や「飛ぶ鳥も落つ」といった表現もされますが、いずれも意味は同じです。

「飛ぶ鳥を落とす勢い」の由来

 

では「飛ぶ鳥を落とす勢い」はどのようにして生まれた表現なのでしょうか。

威勢や権勢を目に見える形に例えた言葉

「飛ぶ鳥を落とす勢い」は、実際に飛ぶ鳥を撃ち落とす様子や故事から来た言葉ではありません。 高く飛んでいる鳥を空から落とすなんていうことは、通常であれば不可能です。 しかし、そんな実現できなさそうなことさえも可能にしてしまいそうだ、という権力が盛んであったり勢力を誇っている様子という例えとして「飛ぶ鳥を落とす勢い」という表現は生まれたともされています。

「飛ぶ鳥を落とす勢い」の類義語

 

最後に「飛ぶ鳥を落とす勢い」の類義語を見ていきましょう。 類義語としては、「破竹の勢い」や「草木も靡く」などがあげられます。

破竹の勢い

「破竹の勢い」とは、猛烈な勢いで人物・物事が進出することを例えた表現となります。 勢いが盛んで押さえるのが難しいような状況に使用します。

最初に力を加えるだけで、残りは簡単に物事が進むことを表す言葉だったとされています。 実際、竹を割ろうとすると最初は大変ですが、繊維に沿って裂くことができれば後は少し力を入れるだけで一気に割れてしまいます。 その様子を例えた「破竹の勢い」は、古代中国の歴史書「晋書」-杜預伝の言葉から来ているとされています。

しかし、一気に進んでいくという意味合いだけがピックアップされたことで、現在のように止めることができないほど猛烈な勢いで人物・物事が進むことという意味で用いられるようになったとされています。

草木も靡く

「草木も靡く」とは、勢いが盛んであることの例えとなる表現です。 勢力や権力が著しいために、あらゆる人物がつき従うことを意味しています。

強風で草木が一方向に一様に靡くところから来た言葉だとされています。

まとめ

「飛ぶ鳥を落とす勢い」は、勢いがとても盛んであることの例えとなる言葉です。 通常なら不可能な、空を飛ぶ鳥を落とすという行為も実現できそうなほど強い力を有しているという例えから生まれたとされています。

類義語として「破竹の勢い」や「草木もな靡く」などがあげられます。

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