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【缶コーヒーの豆知識】「無糖・微糖」には定義があった!甘さひかえめとはなにか、コーヒーとコーヒー飲料の違いも解説

  • 2022.12.7

缶コーヒーには微糖や無糖などの表記があります。 これらの表記は、飲料100mlに対して砂糖がどれくらい含まれているのかを基準として定義されています。

そこでここでは、缶コーヒーにある無糖や微糖の他、低糖や甘さ控えめなどの表記にどのような定義があるのかについて見ていきましょう。 また、コーヒー飲料やコーヒー入り清涼飲料との違いについてもご紹介しますね。

缶コーヒーと砂糖の関係

 

缶コーヒーには、砂糖が含まれているものとそうでないものがあります。 その砂糖の量によって、無糖や微糖、低糖といった表示がされています。

これらの文言の使用は、食品表示法という法律によって定義されています。

「無糖」とは

缶コーヒーは、飲料100mlに対して砂糖が0.5g未満であれば無糖と表記して良いとされています。

つまり、無糖とはほとんど砂糖が入っていない状態ということになります。 とても簡単にいえば「砂糖が入っていないに等しい缶コーヒー」と言えます。

ただし、完全に砂糖が入っていないのかというとそうとも言い切れません。 1缶(190ml)あたり、0.95g未満なら砂糖が入っていても無糖と表示できます。 もしかしたら、製品によっては極微量ながらも砂糖は入っている可能性はあります。

無糖に基準がある理由

実は平成7年以前は、このブラックという表示に基準はありませんでした。 しかし、ブラックの缶コーヒー以外にも実態と異なる商品があったため、消費者を混乱させる恐れがありました。

そこで、平成7年に栄養改善法上に「栄養表示基準制度」が設けられました。 平成14年の栄養改善法廃止に伴い、健康増進法に移行し、そこで現在の表記について言及されています。

この法律の中で、ゼロ表示つまり無糖や砂糖を使っていないと消費者に伝えていいとするルールが制定されました。 それが、100mlに対して、砂糖が0.5g未満という量となっています。

「微糖・低糖」とは

缶コーヒーの場合、飲料100mlに対して、砂糖が2.5g未満であれば微糖・低糖と表記できると定められています。

微糖と低糖に関しては同じような意味で、「砂糖がとても少ない缶コーヒー」といえます。 両者の使い分けは定義されていないこともあり、メーカーによって使い分けは異なり、微糖と低糖どちらかしかない場合や、微糖と低糖で砂糖の量を変えている場合もあります。

「ブラック」とは

ブラックコーヒーとは、糖類や乳製品や乳化された食用油脂を使用していない商品の事を指します。 ミルクもしくはそれに類するものが加えられていない商品ということになります。

これは「コーヒー飲料等の表示に関する公正競争規約」により、コーヒー飲料などに対してのみ定められている定義です。 砂糖を使用している場合は、「ブラック」の文字と同じ場所に「加糖」と表示する必要があります。 ただし、微糖や低糖と表記した場合に限り、加糖の表記を省略することができます。

ブラックと書いてあっても、甘くないかどうかは話が別ということになります。

「甘さひかえめ」には定義はない?!

缶コーヒーなどの飲料には、微糖や低糖以外にも「甘さ控えめ」という表記がされていることもありますよね。 この甘さ控えめという表記には、明確な基準はありません。

なぜなら、微糖や低糖についての記述は前述のように食品表示法などによる定義があるのに対し、甘さ控えめという表記についてはどの法律でも触れられていないからです。 そのため、自社の他商品と比べて糖分が少ない場合など、メーカーの基準によって「甘さ控えめ」と表記がされています。

コーヒー・コーヒー飲料・コーヒー入り清涼飲料の違い

 

製品としてのコーヒーには、コーヒー以外にもコーヒー飲料やコーヒー入り清涼飲料と記載されている商品があります。 それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

「コーヒー」とは

コーヒーは、一般的にはコーヒー豆を焙煎して挽いた粉末からお湯や水によって成分を抽出した飲料とされています。

商品としてのコーヒーの場合、内容量100gの中に生豆の量が5g以上のものとされます。 コーヒー飲料・コーヒー入り清涼飲料に比べると生豆の量が多くなっています。

「コーヒー飲料」とは

コーヒー飲料とは、内容量100g当たり、2.5g~5.0gの生豆を使用しているコーヒー製品のことを指しています。 つまり、コーヒーと比べると若干ながら薄いものということになります。

「コーヒー入り清涼飲料」とは

コーヒー入り清涼飲料とは、コーヒー豆を原料とした飲料及びこれに糖類や乳製品、乳化された食用油脂その他の可食物などを加えた飲料のことです。 内容量100g中、生豆使用量が1g以上2.5g未満のものとなっています。

近年増えているカフェインの入っていないコーヒーなども、このコーヒー入り清涼飲料に含まれています。 コーヒー飲料よりもさらに薄いということになります。

コーヒーカップとティーカップが別物にされている理由

 

コーヒーや紅茶を飲むための器として、コーヒーカップとティーカップがありますが、これらは別物扱いされていますよね。 この2つにはどのような違いがあるのかを解説します。

コーヒーカップの方が深くて口が狭い理由

コーヒーカップはコーヒーの香りを楽しむため、背が高く口が狭くなっています。

コーヒーはより深みのある香りを楽しむための飲み物なので、同じ量なら口が狭い方がいいとされているわけです。 深い器になっていることで香りが引き立つだけではなく、冷めにくくすることもできるとされています。

ティーカップの方が浅くて口が広い理由

ティーカップはより紅茶の色を楽しむため、背が低く口も広く設計されています。

紅茶は赤や黄など色の濃淡を楽しむものでもあり、白くて浅い方が見栄えがいいとされています。 口が広いことで光を多く取り込むことができ、中に影ができにくくする効果もあるとされているのです。

これも色を楽しむ紅茶ならではの文化といえるかもしれませんね。

その他、口が広くなっていることで冷めやすいのも特徴です。 熱湯を注いで提供される紅茶はすぐには飲めないため、少しでも早く冷めるように口が広くなったとされているのです。

まとめ

コーヒーには無糖や微糖などの他、低糖や甘さ控えめなどの表記があります。 これらは、砂糖の含有量によってどのように表示できるか定められています。 そして、そのルールに従って、コーヒー関連商品は糖類について明記しています。

ただし、甘さ控えめのように、メーカー独自のルールによって運用されているものもあります。 そのため、同じ甘さ控えめでも、メーカーの違いで甘さの違いを感じるかもしれません。

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