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今度も面白い! ヨシタケシンスケの頭の中は「憶測」でいっぱい

  • 2022.12.8

日常の風景から派生したユーモアに、たっぷりの「ヨシタケ的臆測」を添えた『日々臆測』(光村図書出版)が12月5日に発売された。『りんごかもしれない』『もうぬげない』『かみはこんなにくちゃくちゃだけど』などの絵本作品で、子どもだけではなく大人のファンも多いヨシタケシンスケさんが、日常の何気ないひとコマを切り取って独特の視点を絵と文で綴る。

臆測(おくそく)とは「明確な根拠もなく、自分の想像で勝手に推測すること。また、そうした推測。 (本書より)」のこと。

大人になると憶測で物を言うと、責められてしまうこともしばしば。でも、もしかしたら憶測が憶測を呼び、平和が訪れる...かもしれない。

たとえば、子どもの歯が生えてきたり抜けたりすると、成長の証として喜ばれるが、大人の歯や髪の毛は......。「生えたり抜けたり=めでたいこと」が、大人にも適用されたらいいのに――。

本書にはそんな、愉快な「憶測」がぎっしり詰まっている。

あなたが、日々の暮らしの中でつい、
臆測でものを言ってしまった時、
そしてそのことを責められてしまった時、
自らをなぐさめ、勇気づけるために、
この本が役立ってくれれば、
こんなにうれしいことはありません。
――ヨシタケシンスケ

クスッと笑えるイラストに加え、児童文学総合誌「飛ぶ教室」(光村図書出版)に掲載された「生涯で5回も貝にはさまれた男の話」や「手紙」など小さなお話を加えた全90話を収録。がんばりすぎてしまった日も、ちょびっと休憩をしたい日も、クスッと笑えて、日常がいつもより楽しみになる「ヨシタケ的目線」を堪能しよう。

現在、ツイッターでは「あなたの考える"ヨシタケ的目線"」を募集している。ヨシタケさんが「これは気になる!」と選んだ投稿は、「飛ぶ教室」73号(2023年4月25日発売予定)で発表される。

採用されれば、ヨシタケさんが絵を描いたりお話をしてくれたりするチャンスも。たまにはのんびりと臆測に思考回路を巡らせてみる時間も人生には必要だ。

■ヨシタケシンスケさんプロフィール
よしたけ・しんすけ/1973年神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表。『りんごかもしれない』で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞、『もうぬげない』で2017年ボローニャ・ラガッツィ賞特別賞、『このあと どうしちゃおう』で第51回新風賞を受けるなど数々の賞を受賞。そのほか『思わず考えちゃう』『なんだろう なんだろう』『あんなに あんなに』『かみはこんなに くちゃくちゃだけど』など著書多数。2児の父。

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