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「帯に短し襷に長し」とはどんな意味の言葉?どんな時に使う言葉?

  • 2022.12.6
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中途半端で役立たないことを意味する「帯に短し襷に長し」。 この言葉は、布が中途半端に長いという状態から来た言葉です。

ここでは、この「帯に短し襷に長し」という言葉について、その意味や由来について見ていきましょう。

「帯に短し襷に長し」とは

 

まずは「帯に短し襷に長し」という言葉の意味や成り立ちについて見ていきましょう。

「帯に短し襷に長し」の意味

「帯に短し襷に長し」とは、中途半端で役立たないことの例えです。 どっちつかずの状況になってしまっている例えとして使用される事もあります。

なお、この言葉は物事だけではなく人物なども対象となります。

由来は中途半端な布の長さから

「帯に短し襷に長し」は、手元にある布が中途半端な長さだったことから来た言葉とされています。

帯に仕立てて使うに短すぎるし、だからといって襷としするには長すぎる、そんな困った長さの布がある状況から来たというわけです。

そんな様子から生まれたのが「帯に短し襷に長し」です。

帯と襷の長さは違う?

 

「帯に短し襷に長し」は、帯にするには短すぎるし、襷にするには長すぎると言うなら、それぞれ長さは違うものなのでしょうか。

帯の長さ

 

和服を着る際に腰に巻く帯。 その長さは、短いもので約3.6m、長いものだと約4.3mとされています。

襷の長さ

 

襷は、和服の袖や袂をたくし上げる際に巻く長い紐です。 袖などが作業や動きを妨げないようにたくし上げるために用います。

その襷の長さは2mから2.5mほどとされています。

「帯に短し襷に長し」の類義語

 

ここからは、「帯に短し襷に長し」の類義語も見ていきましょう。 類義語としては、「次郎にも太郎にも足りぬ」や「」があげられます。

次郎にも太郎にも足りぬ

「次郎にも太郎にも足りぬ」とは、中途半端で使い道がないことの例えです。 次郎や太郎というと、特定の人物の名前のように思えますが、ここでは一番二番の意味と解釈できます。

太郎というのは、最も優れたものや大いなるものの敬称であり、次郎は同類の中で次点に位置するものの呼称でした。 つまり「次郎にも太郎にも足りぬ」とは、一番にも二番にもなれない、三番手以降を指しているということになります。

褌には短し手拭には長し

「褌には短し手拭には長し」もまた、中途半端で役に立たないことの例えとなる語句です。 帯をふんどしに、襷を手ぬぐいに言い換えた言葉ともいえます。

まとめ

「帯に短し襷に長し」は、中途半端なもの、適切なものや人材が存在しないことをあらわす言葉です。 手元にある布が、帯にするには短いけれど、襷としてもちいるには長くて使えない、という状況から生まれたとされています。

この表現は、物事だけでなく人物に対しても使用される表現です。

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