【浦和】寒い冬も食べたい！昔ながらの製法で作るあんみつ・ところてんの「水嶋商店」

地域特派員のあおなぎです。 昭和6年（1931年）創業、あんみつとところてんの持ち帰り専門店「水嶋商店」さんをご存知でしょうか。 JR浦和駅から徒歩8分、越谷街道（国道463号）に面した2階建ての建物の1階にあります。

お店の前の道を何度も車で通ったことがある私。 今まで看板に気づかず通り過ぎていました。

しかしある日、「あんみつ」の文字を発見！ そこからお店を調べてみると、人気の「あんみつ・ところてんの持ち帰り専門店」だということがわかり、いつかうかがってみたいなと思っていました。

今回お店に連絡をし、ご厚意でところてんを作る場所をみせていただけることになりました。 貴重な機会、とてもありがたかったです。

創業当時からの製法で作られるところてん

中に入ると、大きなかまど！ 釜の中で煮ているのは、ところてん（寒天）の材料の天草（てんぐさ）だとご主人が教えてくださいました。

ところてんは薪を使って大きな釜で煮る昔ながらの製法で作られています。 完成までは丸1日！時間はかかりますが、おいしいところてんを作るためには必要な時間です。

ご主人がおひとりで丁寧に手間ひまかけて作業をされています。 今ではこのように作られているお店はめずらしいそうです。

この大きな釜で煮た、天草の煮汁を固めたものがところてんになります。 こちらはところてんのはじの部分を切り落としたものですが、こんな感じに固まるそうです。

今回うかがったのは11月だったので内部の暑さは感じませんでしたが、夏場だったらどんなに暑いのでしょうか。 大変な作業を毎日のようにされているんですね。

おいしさの元！伊豆諸島産の高級天草

原材料の天草は伊豆七島のものを取り寄せて使用。 お店の前に置いてある、この束1本で約3,300食作れるそうです。

冬だと数か月もつそうですが、あんみつ・ところてんが人気の夏は1ヶ月で使い切ってしまうとのこと！

また、最近は温暖化の影響で天草の量が減っているそうです。 ここにも温暖化の影響があるんですね…。

天草を煮るために必要な薪。 おいしいところてんのために、欠かせないもののひとつです。

セットメニューの他、単品メニューも

水嶋商店さんで購入できる商品をご紹介します。

・あんみつ ところてん、みつ、あんこ、豆、ギュウヒ付き 大（6人前)1,250円 小（3人前）660円

・みつ豆 ところてん、みつ、豆、ギュウヒ付き 大（6人前) 940円 小（3人前）500円

・細づきところてん 5人前 540円/酢醤油たれ付き 740円 ハーフサイズ（2～3人前） 270円/酢醤油たれ付き 380円

他にも「みつまめのセット」や「もちっこきなこ 」などがあります。 あんこのみ、さいの目ところてんのみなど単品メニューもありますので、好きなものを多めに食べたいという方はぜひ！

また「出前館」で宅配もできるので、おでかけが難しい方は利用してみてはどうでしょうか。

支払いは現金の他、au PAYやPayPayが利用できます！

今回購入したもの

今回は3種類購入しました。

◎あんみつ小 660円◎

持ち帰りのあんみつというと、カップの中にすべて入っているイメージでしたが、水嶋商店さんのあんみつはこのように1種類ごとに丁寧に分けられています。 小は3人前ですが、もっと多い感じ。たっぷりな量です。

こんな感じに盛りつけ、いただいてみました。 少し少なめにしましたが、持ち帰りは自分で好きな分量を調節できるのがうれしいですよね。

さいの目ところてん（寒天）は上品なお味で、固すぎず柔らかすぎずほどよい食感。 お店で手作りされているあんこもおいしかったです。 次回いただくときは、アイスを乗せてクリームあんみつにしようと考えています。

◎細づきところてんハーフ 酢醤油たれ付き 380円◎

からしと青のりをプラスしていただきました。 酢醤油とからめていただくと、つるっといくらでも食べられそう。 しっかりとした食感がやみつきになるところてんでした。

◎もちっこきなこ 180円◎

ギュウヒにきなことみつをかけていただきます。

ギュウヒなのでお餅の食感と違うシャリっとした感じが不思議ですが、いいアクセントになっています。 新感覚のきなこもちです。

ところてんの保存方法

1日で食べきれない量だったので、残りは冷蔵庫で保存。 いただいたパンフレットに保存方法の記載があったので、その通りにやってみました。

さいのめところてん（あんみつ、みつまめ用）は容器にあけ、かぶるくらいの水を入れて冷蔵庫で保存。 ところてんはそのまま冷蔵庫で保存。

賞味期限は、夏場は3日、冬場は4～5日ですが、天草の香りを楽しむためには早めにいただいた方がよいそうです。

ご主人にお話をうかがいました

作業のお忙しい中、少しお話をうかがいました。 おじいさまが創業者でその次をお母さまが継ぎ、そして今のご主人が受け継いでいらっしゃるそうです。 昭和6年創業ということは、今年でなんと91年！歴史を感じますね。

昔は卸しをされていたそうですが、時代の変化とともに小売りにシフト。 今は9割が小売りだそうです。 お客様は近所の方がもちろん多いですが、東京方面から車でお越しの方も！ 駐車場もありますので、車で来られる方も安心です。

夏の時期は、売り切れてしまう日もあるとのこと。 気温と連動して、あたたかくなるとお客様が多くなっていくようです。 夏のにぎわいがおさまり、秋が過ぎ冬に突入した今の時期が一番ゆっくりと購入できるときかもしれませんね。

なにかと慌ただしい年末かと思いますが、あたたかい室内でおいしいあんみつやところてんをゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

年末年始の予定ですが、年末は12月31日まで。 15時までの早じまいになるので、ご注意ください。 年始は1月5日から営業されるそうです。 詳しい情報はお店のTwitterをチェックしてみてくださいね。

気さくにお話をしてくださったご主人、お忙しい中ありがとうございました。 またぜひおじゃまさせてください！

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。

■あんみつ・ところてん 水嶋商店 住所： 埼玉県さいたま市浦和区東仲町4-15 TEL：048-882-7545 営業時間：11:00～18:00 定休日：日曜日、水曜日 駐車場：1台 公式Twitter：https://twitter.com/tokoro10_mizu