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パートや派遣社員も産休できます!いくらもらえる?いつからとれる?

  • 2022.12.6

はじめての妊娠・出産……、わからないことだらけで不安を感じますよね。とくに夫婦共働きの家庭は、産休・育休の仕組みについても理解しておいたほうがいいでしょう。

そこで今回は、パートなどの非正規雇用の場合に産休は取れるのか、「いつから」「いくらもらえるのか」について解説していきます。

■パートでも産休は取れる!

正社員ではないパートでも産休の取得はできます。

労働基準法第65条では、雇用形態の区別なく産休の権利を規定しています。産休は「正社員の特権」と思われがちですが、パートやアルバイトなどの非正規社員も対象になります。

しかし、平成27年に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが公表した報告書によると、産休を利用した女性社員は正社員77.1%に対して、非正社員27.5%となっていました。

その後、「働き方改革」によって正社員と非正規社員の格差是正の取り組みが進められていきます。令和3年に株式会社⽇本能率協会総合研究所が発表したデータでは、産休を利用した女性社員の割合は、正社員で91.2%、非正社員で74.4%となっています。

この結果からも、パートでも周囲に遠慮せずに産休取得できる環境が整ってきていることがうかがえます。

■産休はいつからとれる?

産休(産前産後休暇)の期間は、「出産予定日の6週間前から出産日の8週間後まで」が原則です。ただし双子や三つ子などの多胎妊娠の場合は、母体保護のために、より早い「出産予定日の14週間前」からの休業が認められています。

産前休暇は「本人の希望があれば休める」ものなので、出産ギリギリまで働きたい人は産休の請求をせずに働き続けることも可能です。一方、産後休暇は「本人の希望にかかわらず必ず休む」という違いがあります。

産後6週間経過後は、希望すれば働けますが、その場合も医師が「支障なし」と認めた業務にしか行えません。産休は、労働基準法で認められている労働者の権利です。また、派遣社員・契約社員・パート・アルバイトなど非正規雇用の人でも産休を取ることはできます。

会社が産休を取らせなかったり妊娠・出産を理由に解雇したりすることは違法です。ちなみに産休後の育休(育児休暇)は「子どもが1歳になるまで」となっています。ただし保育園に入所できないなどの理由がある場合は、最長2歳までです。

■産休・育休中の給料はもらえる?

・産休を取ったら……出産手当金として、出産予定日以前42日~出産の翌日以後56日までの98日間の範囲で、お給料の3分の2程度が受け取れます。(双子など多胎妊娠はさらに対象期間が長くなります。)

・育休を取ったら……育児休業給付金として、育児休業開始から180日まではお給料の67%、180日以降はお給料の50%が受け取れます。

そのほか、各市町村が独自で支援策を用意していることもあるので調べてみましょう。

■妊娠が判明したら早めに会社と相談を

妊娠が判明したらまずは会社に報告しましょう。業務の調整をする必要があるため、早めに報告することが礼儀といえます。

出産予定日や産休の取得予定日がわかった時点で申し出ることも必要です。

出産予定日の6週間前になったら、産前休業を取得できます。会社の人事や総務の指示にしたがって手続きを行いましょう。

実務上は会社が用意した必要書類などに記入して、申請を行うことになります。

文・fuelle編集部

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